こんなことが許されて良いのか?他人の人生に勝手に踏み込んで家庭を破壊するマスコミ

2008.08.07 16:00 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ! Buzzurlにブックマーク newsing it!

 果たしてこんなことが許されて良いのだろうか? スポーツライターの赤澤竜也氏が、北京五輪・女子マラソン代表の野口みずき選手の人生にズカズカと踏み込み、ある家族の人生を破壊している。

 赤澤氏によると、野口みずきさんには幼い頃に別れた父親(以後:Aさん)がいるそうだ。これだけなら、五輪選手の人生についての普通の記事だ。しかし、問題はその次にある。驚いたことに赤澤氏は、そのAさんの家に取材に行っているのだ。もちろん、アポなしの押しかけ取材である。

 記事には、取材の様子がこのように書いてある。

 【幹線道路から一本入った静かな市街地にある一軒家を訪れました。お孫さんのものでしょう。玄関脇に置かれた補助輪付きの自転車や空気の抜けた簡易プールがにぎやかな家庭を想像させます。

 玄関のベルを鳴らし訪問を告げると穏和で上品な女性が出てきました。

 「出版社の方がいったい何のご用ですか? Aの妻ですけど」

 「野口みずきの件でAさんのコメントをちょうだいしたく訪問させてもらったのですが」

 「野口みずきさんって誰ですか?」

 「あのアテネで金メダルをとった野口みずきさんのことなんですけど」

 「うちの人とみずきさんと一体どういう関係があるって言うでしょうか?」

 奥さんはどうしてマスコミの人間がやってきたのか到底理解できないといった風でした。

 「みずきさんの実のお父さんがAさんだということなので、別々に暮らしてはいるものの、二度目の金メダル獲得へ向け父親としてエールを送るようなお言葉を聞けたらと思い、お伺いしたのですけど」

 「まさか、そんな。何のことだか……」

 なかなか信じてもらえません。これまでの取材のプロセスを説明し、いかにして静岡までたどり着いたかを諄々と説いた。ようやく理解していただいたものの、

 「確かに主人も再婚で、前の奥さんとの間に子どもさんがいることは知っています。でも今の話はまったくの初耳です。主人からは一言もそのような事実を聞いておりません」と動揺を隠せません。

 「なんとかAさんと話をさせてもらえないでしょうか?」頼み込んでみますが、

 「今まで私たちに一言も洩らさなかったところをみますと、主人には隠しておきたいという意図があったのだろうと思います。きっと何もお話することはないと思います」

 「お電話ででも結構ですので何とかひとことだけでもコメントを」と再度お願いするも、

 「私も今お伺いした事柄を主人に話すつもりはありません。今まで通り静かに暮らしていきたいので、そっとしておいていただけないでしょうか?」と逆に懇願されました。】

 ……ふざけるな! 野口さんの実父は、新しい家族と新たな人生を送っている。それなのに、何なんだこの身勝手な取材は。自分の書く記事のことばかりに頭がいっていて、まるでこの家族への配慮がされていない。最悪取材をするにしても、まずは野口みずきさんにお願いをしてから、話を通してもらうべきだろう。

 この取材のせいで、Aさんの家族の人生は狂ってしまった。Aさんには人生をともに歩む妻と、その子供と、そして孫がいる。その誰にも、自分の娘 野口みずきさんのことは話していない。誰にも分からない、話したくない理由があったのだろう。それを、この赤澤氏は暴露してしまった。

 とてもしっかりとした奥さんのように見受けられるが、ショックは大変なものだっただろう。この取材のあと、Aさんと何のわだかまりもなく接していけたのだろうか。

 赤澤氏はこんな身勝手の取材をした後、さも得意気にこのように記事をしめている。

 たとえ一緒に暮らしていないとはいえ、血を分けた娘がオリンピックのゴールドメダリストともなれば自慢の一つもしたくなろうもの。Aさんは新しい家族にすら一言も洩らさず自らの胸の内に秘め続けていたのです。年齢的に「男は黙って」という生き方を持つ最後の世代。スーパーアスリートの陰に一人の男の人生がありました。

 この取材によって、たしかに記事は充実したものになったかもしれない。どうやら紙面にもなるようだ。さぞかし自身の取材結果には満足したのだろうが、他人の人生を破壊したということを自覚しているのか疑問である。

 赤澤氏はこの記事について何のコメントも出さないまま記事を削除、自身のブログも削除して完全に逃げの体勢に入っている。黙っていればそのうちほとぼりが冷めるとでも思っているのだろう。

 他人の人生を破壊する記者、そしてそれを紙面にする雑誌。皆さんはこんなマスコミを許せるだろうか?

[ 2ちゃんねる ]

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