映画批評「ラスベガスをぶっつぶせ」

◆きらびやかなラスベガスだが魅力は感じない (62点)
5月31日にソニー・ピクチャーズ エンタテインメントから配給された映画『ラスベガスをぶっつぶせ』。実話を元にした映画らしいが、その実話を見つけることができない。せめて公式サイトには、解説ぐらい用意しておいて欲しかった。
ボストンにあるマサチューセッツ工科大学の学生ベン・キャンベル。彼は優秀な成績を収めており、夢はハーバード大学医学部へ進学し医者になることだった。しかし、母子家庭のジムにとって30万ドルという学費は巨額だった。奨学金の試験を受けるも落ちてしまう。
困り果てていたジムの元に、MITで講師をしているミッキー教授が声をかける。ベンの天才的な数学の才能に目をつけ、ブラックジャックで金を稼ごうと持ちかけてきたのだ。ブラックジャックには、カードを覚えるカウンティングという必勝法があった。そのためには、ベンの頭脳が必要だった。
死ぬ前に一度はラスベガスに行ってみたいと想っているが、どうもこの映画のラスベガスには魅力を感じない。派手できらびやかではあるのだが、ブラックジャックのテーブルとカジノの裏側ばかり見せられては魅力も半減してしまう。
大金を手にしたベンは、徐々にオタク学生からギャンブラーへと狂っていくが、それでも大人しいもの。金で女を買ったりバラ撒いたりするのかと思いきや、女には一途。せいぜい酒を呑んだり、欲しい物を買って散在したりする程度。これで乱れていると言われては、金持ちはみんな乱れていることになってしまう。
そして肝心のブラックジャックのシーンだが、これはそこそこに面白い。カウンティングの仕組みはよく理解できないが、面白いように勝利していく。チップがどんどんどんどん増えていくのだ。このあたり、もしも自分だったら、なんて思って姿を重ねてしまう。
おわってみれば可もなく不可もなくの映画だった。ラストがいまいちだったため、このあたり意外性があればもっと楽しめたかもしれない。観たい映画があまりない時に選んでみるぐらいで良いだろう。
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