映画批評「シューテム・アップ」

◆ニンジンとオイルと弾丸が飛び交う超バカ映画 (62点)
5月31日にムービーアイ エンタテインメントから配給される映画「シューテム・アップ」が凄い。話には聞いていたがとんでもない超超超バカ映画だった。真面目な話を期待してると痛い目にあうだろう。
冬のニューヨーク、深夜。ホームレスのスミスがバス停に座っていると、目の前を妊婦が何かから逃げるように走り去っていった。その後、彼女を追うように男が通り過ぎ、スミスは妊婦を助けるために彼女が逃げ込んだ廃墟へと駆け込んだ。
案の定襲われていた彼女を助けると、男の仲間が次々と廃墟に乱入。スミスが拾い上げた銃で応戦していると、彼女が途中ショックで産気づいてしまう。そのまま赤ん坊が生まれ、スミスは二つの命を助けようとする。しかし、流れ弾にあたって母親の方が死んでしまったため、しかたなくスミスは一人赤ん坊を連れて逃げるのだった。
この映画、感想を述べるとしたらバカ映画という一言しか出てこない。まずストーリーからしてぶっ飛んでいる。主人公がホームレスという設定は別に構わないが、銃撃戦のさなかに妊婦が出産するというこの流れが凄い。この脚本書いた人はどんな思考回路をしているのだろうか。
ではつまらないのかと言うと、そうでもない。たしかに設定はぶっ飛んでいるが、話の流れ自体はしっかりとしており、最初から最後まで何の問題もなく物語は進む。問題があるとしたら売りのガン・アクションの方だ。
まず映画が始まって5分であなたは驚かされることだろう。長い映画史上でも初めての人の殺し方なんじゃないだろうか?「シューテム・アップ」は、そんなビックリするようなシーンからアクションが始まる。あまりのありえないの連続に、思わずスクリーンに突っ込みを入れたくなることだろう。
また、アクションの多さのためか、しばしば同じシチュエーションで敵を倒すことがある。普通なら「またか」を呆れ返ってしまうところだが、そこにたどり着くまでに嫌というほどバカを連発されているため、その程度はもうどうでもよくなっている。むしろ、その方が楽しいとさえ感じてしまう。
「シューテム・アップ」を誰かと観に行かれる時は、同性の相手をオススメする。デートの時にこんな映画を選んでしまったら、相手の方から願い下げされてしまう恐れがある。性を気にせず、たっぷりとB級映画を楽しんで欲しい。










