映画批評「幸せになるための27のドレス」

2008.05.31 8:00 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ! Buzzurlにブックマーク newsing it!

◆やっぱり女性は怖い生き物だと思わせてくれる一本 (54点)

 5月31日に20世紀フォックス映画から配給される映画『幸せになるための27のドレス』を観た。大ヒット映画『プラダを着た悪魔』のスタッフが贈るあなたの物語、という謳い文句が魅力的だ。そしてやっぱり男が観るべきものではない。

 従姉の結婚式で花嫁のピンチを救った8歳の時から結婚式に魅せられ、これまで27回も面倒な花嫁付き添い人を進んで請け負ってきた奇特な女性、ジェーン(キャサリン・ハイグル)。それがこの映画の主人公(ヒロイン?)だ。

 彼女が他人の世話をするのはいつか自分も花嫁になりたいから。そのためにクローゼットにはこれまでに着た27着ものドレスがしまってある。社長秘書をしている彼女は、上司である社長に密かに恋心を抱いていた。しかしその恋は実る気配もなく、ただただ日々が過ぎていくばかり。果たして彼女の恋は実るのか?

 もしあなたに恋人がいて、その彼女が映画好きであればすでに「今度の土曜日、これ観にいこっ♪」と、誘われているであろうこの映画。観に行くのであれば覚悟して欲しい。この映画には女性の怖い一面がありありと描かれている。もちろんこんなのは常識ではあるが、改めて見せつけられると男としては辟易してしまう。

 しかし、女性はそんな彼女の姿に自分を重ねてしまうのだろう。なんせ自分も歩んできた道のりだ、そりゃ感情移入もしてしまう。鑑賞後は彼女はイキイキと、あなたはゲンナリとしていることだろう。くれぐれも彼女に話を合わせるよう気を配って欲しい。ここが男性諸君の優しさの見せ所だ。

 ストーリーは全体的に見れば悪くないデキだ。しかし、話の流れはというとあまりよろしくない。なんせ上映開始から20分もすれば結末が分かってしまう。あとはその結末に向かって一直線に突き進んでいけばいいものの、無駄な話が横からどんどん割り込んでくる。観ているコチラとしてはサッサとくっつけよと思ってしまう。まあ、そんな無駄な話が女性にはまたウケがいいのかもしれない。

 彼女の愛が本物かどうか確かめたい。そう考えている男性にはぜひ足を運んで欲しい。もちろん、一緒に観に行けばその効果は抜群だ。ただしコメディとしては笑えない部類に入るので、お笑いには期待しないように。あくまで女性の本性を知るための映画だ。

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