デジタルマガジン

2013年05月28日 11:00

大阪の母子餓死事件を防ぐために必要だったのは、DV被害者相談支援センターの存在の周知

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 「大阪の母子餓死事件はDV被害なんじゃないか?」って思ってたら、今朝になって母親がDV被害で別居していたというニュースが出てきました。

 大阪市北区天満のマンションで母子2人の遺体が見つかった事件で、母親のAさん(28)が数年前、夫から配偶者間暴力(DV)を受けていたことが27日、大阪府警天満署などへの取材で分かった。井上さんは夫と別居してマンションに移ったが、自身の実家にも居場所を伝えていなかった。夫に居場所を知られないようにするためとみられる。

 大阪の母子遺体 夫のDVで別居か 実家にも居場所伝えず孤立+(1/2ページ) – MSN産経ニュース(注:名前をAさんに置き換えています)

 この時代に餓死。とても痛ましいです。お母さんとその子にお悔やみ申し上げます。

 なんか『はてブ』では橋下市長に文句つけてる人もいましたが、下記のニュースからDV被害ではないかと予想していました。橋下憎しで目を曇らせてちゃいかんと思います。

 府警によると、二人は昨年十月ごろに大阪府内の別の場所から引っ越してきた。

 (中略)

 大阪市北区役所によると、母親と子どもの住民登録は同区内ではされていないという。

 東京新聞:「子どもに食事させたかった」 3歳児と母餓死か 大阪のマンション:社会(TOKYO Web)(注:名前を母親と子どもに置き換えています)

 とくに重要なのは引用の後半で、“住民登録をしていない”という点です。

 数ヶ月前に引っ越してきたにもかかわらず、住民登録していない。つまり、“できないなにか”があったのだろうと予想しました。住所を移すと、住民票から居場所がバレますからね。

 大阪市としても住民登録がされてなければ気付きようがないでしょう。もちろん気付ける仕組みがあればそれにこしたことはありませんが……。

必要だったのはDV被害者相談支援センターの存在の周知

 この母子に必要だったのは、DV被害について相談の相談を受け付け、状況によっては保護してくれるDV被害者相談支援センターがあるという知識だったと思います。

 マンションの部屋は知人の善意によって無償で提供されていたそうですが、もしその知人らがDV被害者相談支援センターのことを知っていて教えてくれていたなら、または母親がセンターの存在を知っていたなら、こんな悲しい結末は防げたことでしょう。

 誰かが調べるアクションを行うだけでも、違っていたかもしれません。“大阪 DV”でググると法律事務所の相談ページがトップに表示され(広告ですが)、ページには避難場所(シェルター)のことや住民票の閲覧制限についても書かれています。

 避難場所(シェルター)とは | 大阪の弁護士によるDV・モラハラ離婚相談室

 おそらく今後“夫叩き”が予想されますが、夫を叩いても今、DV被害にあっている配偶者の人たちは救われないんですよね。

 DV被害については、公も民も支援してくれる場所があります。次の餓死事件を防ぐため、DV被害者相談支援センターの周知をマスコミはもちろんボクら一般人も行わなければなりません。見知らぬ誰かではなく、友人から相談を受けたもしものときのために。

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