デジタルマガジン

2013年04月17日 22:52

出版業界は本の電子化を都合の良いように管理したいだけなんじゃないの?

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 「自炊代行を許諾する代わりに徴収する著作権料は、事務経費もまかなえないのだから著作権料を二重で支払え」とかいうワケの分からないことを提案している『Myブック変換協議会』のインタビュー記事を読みまして。

 自炊代行に道筋を、許諾ルール検討「Myブック変換協議会」に狙いを聞く – INTERNET Watch

 ものすごく長い記事なのですが、読めば読むほど「自炊代行を許諾する代わりに出版業界に美味しいルールをつくって息を吹き返したい」にしか読めないんですよね。

 表向きは「このままだと自炊は撲滅されてしまう」とユーザー側に立っているように見えるんですが、「許諾だからお金を取る」、「裁断した元本は破棄させる」、「中古で売る以外に本がなくなる仕組みを作りたい」ってのは、出版業界が読者を管理する構造でしょ。

ボクらは本を買ってるのか、中身を買ってるのか

 だいたい「裁断した元本がオークションに流されるから破棄させたい」って何? それはそっちの勝手な都合でしょ。なんでオークションに流す前提、というか読者が悪である前提で話すのかが分からない。ボクは裁断後の本なんていらないけど、それを勝手にルール化するのはちょっとおかしい。

 だって、業者による自炊代行を許諾する代わりに著作権料を払えってことなら、裁断した本を捨てるとかまったく関係ないじゃないですか。これは自炊代行の許諾なんだから。なんで裁断した本を捨てないといけないの? その本、読者が自分で買ったものですよ?

 「捨てないとダメだ」というのであれば、それはつまりボクらが買ってるのは中身ってことですよね? 自分の本なのに、捨てさせるんだもの。

 じゃあ、自炊代行の許諾って何よ?

 売ってるのは本じゃなくて中身なんでしょ? 中身を紙から電子に取り出すだけなのに、なんで著作権料をもう1回払わないといけないのか。容れ物の本を渡すかわりに中身を取り返してるだけなのに。

 「事務経費にもならない」なんてのはまやかしで、本音は「新しい本を売るために読者に持ってる本を捨てさせるサイクルを作りたい。それを管理をする側にまわるために許諾でお金を取るかたちにする必要がある」なんじゃないの?

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