デジタルマガジン

2013年03月03日 16:34

「Twitterでの歌詞ツイートによるJASRACの著作権料はTwitter社へ請求する」との記事はデマという指摘について検証

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 Twitterで「歌詞をツイートしたらJASRACの利用料が発生する」という2010年の話が3年後の今また出回ってるようで、それを受けてなんか昔書いた記事についてどーのこーの言われてウザすぎるので自分で検証しました。

ぶり返した原因は2ちゃんねるまとめサイト

 とりあえずなんでこうなっているのかというお話から。

 3年前のJ-Castの記事(つまり年だけが異なる3月3日付けの記事)をソースにしたスレッドを2ちゃんねるに誰かが立て、それを各2ちゃんねるまとめサイトが取り上げたことでTwitterでこの話が出回るようになったようです。

 JASRAC「Twitterで歌詞をつぶやいたら利用料が発生する」

 またか! またこの流れか!

問題になっているデジマガの記事

 で、それを受けて「それ(Twitterでの著作権料)はデマだから(デジマガの記事をソースにして)」→「その記事もデマ(Togetterをソースにして)」→「デジマガはデマ!」みたいなことになっててもうげんなりです。

 とりあえず問題になっている記事はこちらです。

 Twitterでの“歌詞つぶやき”で発生した著作権料はTwitter社がJASRACに支払うことが明らかに(現在は元記事のタイトルと中身を変更しています)

 で、この記事をデマと判断したTogetterがこちら。

 【2年ぶり2度め】2010年の「“歌詞つぶやき”で発生した著作権料はTwitter社がJASRACに支払うことに」という記事に再び釣られるツイッタラー – Togetter

 Togetterの内容を要約すると「この記事はタイトル詐欺で、JASRACがTwitterに請求するとも包括契約するとも言ってない。請求するならTwitterという話。この記事でTwitterが荒れた」であってると思います。

 そもそもボクが言い出した話じゃないんですけど、なんかボクがデマのネタ元みたいになってるのが残念なところ。

検証したらたしかに確定の話ではなかった

 さすがに3年前の記事だし、今さら覚えてないので当時のニコ生を見て書き起こして内容を検証しました。したらたしかに「請求する」とは言ってなかったです。「Twitterに請求の話をしようとしている」という話ではありましたが。

 以下書き起こし。

 登場人物説明。ひろゆき(ニワンゴ取締役)、宇佐美友章(247Music代表取締役社長)、菅原瑞夫(JASRAC常務理事)。敬称略。

宇佐美「じゃ、匿名希望の方からですけども。えー、今、流行のTwitterで、歌詞をつぶやくのは違反ですか? たかだが140文字ですけれども、それでも、JASRACの許諾を取らなきゃいけないんですか?」

菅原「うーん、それは、必要になりますね。」

ひろゆき「あっ、そうなんですか」

宇佐美「あっ、必要なんですね」

ひろゆき「何文字から必要なんですか?」

菅原「いや、文字のあれというよりは、あのー、自分のつぶやきで、たとえばアナログでね。あのー、部屋のなかすごもって言ってるうえではいいんだけども、やはりTwitterという仕組みをつくる(つかう)ことで表に出てしまうわけですね」

ひろゆき「はいはい」

菅原「ということで著作権料がかかるわけですね」

ひろゆき「ふーん。えっ? それはユーザーが払うん? Twitterが払うん?」

菅原「えーっと、基本は言(ゆ)ってるユーザーなんですけれども、たとえばニコ動もそうなうんだけれども」

ひろゆき「うん」

菅原「それを今JASRACがどう考えてるかというと、そのー、プラットフォームで、どうやって個人個人の部分をふくめてね、ライセンスできるかというふうに考えてるんですね」

ひろゆき「ふーん」

菅原「だからニコ動も、たとえば自分で作ったものって、本来自分がライセンスしなきゃいけない」

ひろゆき「はいはいはい」

菅原「でも、それをニコ動の契約のなかで、えー、そのこともふくめて、まあライセンスの範囲に入れましょう、ということを言ってるわけなんで」

ひろゆき「あー、じゃあTwitter側がJASRACと契約して歌詞かけるようにしてくれれば、Twitterは書けるようになりますよ、と」

菅原「うん、だからー、そうですね、ブログなんかもそうだけど、そこの元のプラットフォームが全部できてくと、そういう問題ってのが解消されるんだろうと思うんですね」

ひろゆき「ちなみにあのー、ジャス……(ニコニコ生放送のコメントで)「非営利だろボケ」って書いてる人いますけども、Twitterは営利企業です。あの、広告も載ってるんで、あの、ユーザーは非営利かもしれないですけど、あの、営利サイトに載ってる以上それは非営利ではありません。はい」

菅原「それと、あのー、演奏はね、あのー、さっき言った入場料ないとかっていうのはあるんだけれども、配信になると、これはそういうあのー、全く、その、範囲がないんですね。だから個人でも配信してしまうと、それはあのー、ライセンスいるんです」

ひろゆき「あー!」

菅原「しなきゃいけないこと違うんです(※うまく聞き取れず)」

ひろゆき「ネット上の配信というべつの話になっちゃうんですね」

菅原「そうなんですね」

ひろゆき「ほー、ちなみにそのー、歌詞なのかどうかっていうのは、誰がどう決めるんすか?」

菅原「うん? どうかと言うと?」

ひろゆき「たとえば尾崎豊の『I LOVE YOU』のしょっぱなって、「アイラブユー」じゃないですか。それ書いたとたんに、いや尾崎豊の歌詞だね、みたいなの来てもウザいじゃないですか」

菅原「それはないでしょうね」

ひろゆき「どこらへんまできたら歌詞なんですか?」

菅原「いや、やっぱりなんか特定できるということだろうと思うんですよね」

ひろゆき「ど、どうだったら特定できるんすか?」

菅原「ま、ひとつは客観的に見てその歌詞の流れとかね、言うとこもあるでしょうし、それからー、あの、自白する場合はありますよね」

ひろゆき「あー、こりゃ歌詞かなとか」

菅原「いやあの、自分のあれで、こう誰のこの歌詞っていうふうに言うと、それはそれを使ってきてる、ってことはあると思うんですよね」

ひろゆき「はいはいはい。もうでもイマドキの歌詞とかって、なんか普通に日常的なこと書いてるから普通にかぶりそうじゃないですか」

菅原「いやそこの言葉だけだったら、とくにその詞をつかった、ていうふうにはならないと思いますけどね」

ひろゆき「ほー。へぇー。ほほぅ」

宇佐美「これ、でも許諾を取らなきゃいけないですが、取れるんですかね? 現状」

ひろゆき「個人で」

菅原「うーん、なかなかそこだけのアレでねー。だからこそ、そのー、それをしていっちゃうとかなり細かいところで、あのー、ユーザーの人がやんなきゃいけないわけですよね。だからこそそのー、プラットフォームと、っていうところでの話を、今しようとしてるわけですよね」

 「二次創作オンラインワークショップ 著作権講座」 ~JASRAC 菅原常務理事がニコニコユーザーの質問に何でも答えます!~ – ニコニコ生放送

 というわけで「Twitterに請求の話をしようとしている」のであって「請求する」という内容ではなかったです。ごめんなさい。そこを考えると記事のタイトルは間違ってました。

この記事が書かれた経緯

 で、こちらも昔のことなんであやふやなんですが、この記事を書いた経緯としては以下のツイートがTwitterで出回っていたからです。

 このツイートをしたのはニワンゴ取締役の木野瀬さんで、それがTwitterで騒ぎになってるのを見た当時のボクがPV欲しさに「Twitterでの歌詞ツイートは利用料が発生する(前記事)」→「いやユーザーは払わなくて良かった(後記事。今回の記事)」を書いた感じです。

 後記事で書いた11%手数料やTwitter社が支払うことについても以下のツイートをソースにした、んだと思います。ぶっちゃけ覚えてない。でもたぶんそう。

 とまあこんな感じです。今回の騒ぎの原因は2ちゃんねるまとめであってボクの記事ではない、ということだけお伝えしておきます。これ以上はとくに言うこともありませんので引き続きタイムカプセル的なTwitterをお楽しみください。ボクは疲れました。

よくわかるカンタンな流れのまとめ

  • 1.Twitterで「JASRACが歌詞に課金する」という話が出回る(3年前)
  • 2.ボクがそれをブログに書く(3年前)
  • 3.Twitterで「課金はTwitter社になる」という訂正が流れる(3年前)
  • 4.ボクがそれをブログに書く(3年前)
  • 5.Twitterで1の話が流れて、4をソースにデマだと終息する(2年前)
  • 6.Twitterでまた1の話が流れて、4をソースにデマだと終息する(1年前)
  • 7.Togetterで4はタイトル詐欺であるとまとめられる(1年前)
  • 8.Twitterでまたまた1の話が流れて、4をソースにデマだとするも……(ナウ)
  • 9.7をソースにして4がデマだとされ、なぜかボクが今回のデマ元にされる(ナウ)
  • 10.検証した記事をブログに書く(←いまここ)
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