デジタルマガジン

2013年03月16日 18:06

「消費者の求めるものを出せば売れる」は本当か?

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 ブロガーのちきりんさんが「自分の強みを活かした商品開発ではなく消費者が求めるものを出せば売れる!」みたいなことを豪語しておりまして、それ違うんじゃね? というお話です。

 供給者視点:自社の持つ圧倒的に優れた技術を活かして、商品開発!

 消費者視点:消費者が熱狂するほど欲しがるものを、世界中から他者の技術を集めてでも開発!

 (中略)

 てか、まずは顧客を満足させ熱狂させるのが最初でしょ。競合のことはその後でいい。

 そこを間違えてるから、前者に対して顧客は「あんたの技術がどんだけスゴかろうとオレには関係ない。要らんもん作ってくれても買うわけない」ってことになる。

 自分の強みを活かすというアホらしい発想 – Chikirinの日記

 このなかでボクが引っかかったのは「消費者が欲しがるものを開発」です。

 消費者が欲しいものを出せば売れるって、本当か?

 かのマクドナルドの原田泳幸(えいこう)会長兼社長は言いました。「アンケートの要望に応えてマックでヘルシーな商品を発売したけど売れない」と。

 アンケートをとると必ずヘルシーなラップサンドやサラダがほしいと要望があって商品化したけども売れたためしがない。

 ヘルシーなサラダでなくメガマックが売れる。メガマックがお客様がマクドナルドに求める「らしさ」だからお客は言うこととやることが違うからお客の話を聞いてはだめ。

 それより「強いところをのばす。強さは何か考える。」

 日本マクドナルド 原田泳幸社長 @ JIDA賀詞交歓会 – everyday is beautiful – 楽天ブログ(Blog)

 そもそもヘルシーなもの食べたければマックじゃなくてほかの店行くわ、という当然の帰結がスルーされているのが気にかかるところではありますが、少なくともマクドナルドにおいて消費者の欲しがるものは売れないようです。

 また、コンサルタントとして名高い内田和成さんも「消費者は自分の欲しいものをわかっていない」と言っています。

 売れるものは消費者に聞く。これがマーケティングの基本的な考え方です。では、消費者の声を聞けば5年後にヒットするものを予測できるのかといえば、残念ながら、そう単純な話ではありません。実のところ、消費者は自分の欲しい商品を良くわかっていない場合が多いのです。

 内田和成の名言|消費者は自分の欲しいものをわかっていない

 まあこのあたり引用はボクの主観に説得力を持たせるために引っ張ってきただけなんで総スルーで構わないんですが、自分の欲しいものって、分かります?

 ボクはね、分かりません。

 たとえば10年前のボクに『Twitter』の説明して、「あったら使う?」って質問しても「は? 何ソレ?」って鼻で笑ってたと思うんですよ。

 いま流行ってる商品を見渡して、欲しかったか、想像できてたかって言うと、できてないものが圧倒的に多いと思います。ウィルコムの『イエデンワ』とか、ダイソンの羽根のない扇風機『エアマルチプライアー』とか、アイデアだけ聞いたら何ソレ系ですが実際、目にするとなぜか欲しい。

 まあそんなわけで「消費者の求めるものを出せば売れる」は耳に心地いいだけで、実際のっかってみるとしっぺ返しを食らうと思います。ついでにちきりんさんの主張通り「やってて楽しいこと」に時間つかってたら、成功する人以外はクソ貧乏生活送るハメになります。

 てかこの人なんで上昇思考系ブロガーみたいなこと言い出しちゃってんの? お金ないの?

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