デジタルマガジン

2013年03月10日 20:59

「DV(配偶者間暴力)の被害者は女性しかいない」と偏った報道をするマスコミ

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 時事通信が東日本大震災の被災地である福島県、宮城県の仮設住宅で、DV(配偶者間暴力)が深刻化しているとの記事を配信しておりまして、「ほうほう」と読んでみたらその一方的な書き方にバカじゃなかろうかと思いました。

 問題の記事はこちら。

 東日本大震災の被災地で、配偶者間暴力(DV)が深刻化している。狭い仮設住宅に妻たちの逃げ場はなく暴力は激化。

 (中略)

 支援団体「ハーティ仙台」(仙台市)は「震災による失業などで加害男性が自宅にいる時間が長くなり、DVの機会が増えた」とみる。これまでの広い家から狭い仮設住宅に移ったことで、被害女性らが隠れにくくなり、より粗暴な事例が増えているという。

 福島県では東京電力福島第1原発事故の影響で、夫と妻子が離れて住むケースが増え、すれ違いから夫が暴力に訴えることも。「ウィメンズスペースふくしま」(同県郡山市)によると、失業した夫が東電の賠償金を浪費してしまう経済的な暴力も目立つ。

 配偶者間暴力、被災地で深刻=福島で6割超―児童虐待も過去最高を記録【震災2年】 (時事通信) – Yahoo!ニュース

 「妻たちの逃げ場はなく」、「被害女性らが隠れにくくなり」、「すれ違いから夫が暴力に訴えることも」、「失業した夫が東電の賠償金を浪費してしまう経済的な暴力」。

 うん、バカじゃないの? DV被害者が女性だけだと思ってんの?

 内閣府男女共同参画局が平成24年に行った調査によれば、DV被害を訴えた女性の割合は32.9%。対する男性の割合も18.3%あります。男性の被害者はゼロでも10分の1でもないんです。約2:1の割合で男性もDV被害者なんです。

 男女間における暴力に関する調査(概要)(PDF)

 じゃあなぜ男性のDV被害者が知られていないのか? その理由もこの調査報告書を読めば分かります。じつはDV被害について相談した女性が55.0%なのに対して、男性は19.3%しかいないんですね。数が半分強なうえに表に出てこないから“いないように思われている”んです。でもね、実際はいるんですよ。

 それなのにその存在を無視してまるで「男だけが悪い」と報道する時事通信って、ほんとバカ。コメントを取っている2団体も女性のための団体だし、報道が性差別ってどうなってんの。

 と思いながら調査書を見てたら、さきほどの相談件数の概要も「被害を受けた女性の約4割はどこにも相談していない」としか書かれていませんでした(数字で見れば男性は約7.6割相談してない)。この国、政府からして男性差別してた。こりゃダメだ。

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