デジタルマガジン

2013年02月10日 10:46

遠隔操作ウイルス事件の容疑者はリアルに出てこなければ捕まらなかった

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 遠隔操作ウイルスにより4人の男性を誤認逮捕に追いやった事件の容疑者が、ついに逮捕されたそうです。決め手はマイクロSDを仕込むために江ノ島のネコに近づいたところをとらえた防犯カメラの映像でした。

 解説・なぜ容疑者を特定できたのか NHKニュース

 ただし、容疑者は現在のところ「事実ではない」と容疑を否認しています。

 PC遠隔操作、都内の30歳男を逮捕…容疑否認 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

「事件に巻き込まれた」メッセージは逆恨み?

 逮捕からぞくぞくと新情報が出てまして、マイクロSDにあった「以前、事件に巻き込まれたせいで、無実にも関わらず人生の大幅な軌道修正をさせられた」とのメッセージの事件も分かりました。

 捜査関係者によると、男は平成17年にインターネット掲示板に殺害予告を書き込んだなどとして、警察当局に脅迫などの容疑で逮捕、起訴され、実刑判決を受けており、合同捜査本部は警察など捜査当局への逆恨みから事件を計画した可能性もあるとみている。

 【なりすましウイルス】遠隔操作、30歳男逮捕へ 威力業務妨害容疑 コミケ大量殺人予告 – MSN産経ニュース

 年代の逆算と容疑者の名前から、この過去の事件とは2005年に起きた仙台の女子小学生殺害予告事件と『のまネコ問題』で起きたエイベックス社員殺害予告事件と思われます。

 エイベックス脅迫事件の方は自白が決め手となって逮捕されているので冤罪の可能性もなくはないかなと思ったのですが、仙台女児殺害予告の方は証拠もあるしもうどうしようもない感じ。裁判傍聴レポもありました。

 Here There and Everywhere 丑田祐輔の裁判傍聴レポ@のまネコ

 冤罪じゃねーじゃん! 事件に巻き込まれたどころか自分からやっちゃってるじゃん!

リアルに出てこなくても捕まえられたのか?

 それにしてもよく逮捕できたものです。匿名化ソフト『Tor』の匿名性を警察は破ることができなかったのですが、代わりに防犯カメラの映像というアナログな操作手法から逮捕にこぎつけました。

 ただ、これは裏を返せば容疑者が表に出てこなければ捕まえられなかったということです。

 容疑者が逮捕されたのは目立とうとする自己顕示欲が強かったためです。傍聴レポからもそれが分かります。

 弁護士「それで、自分の書き込みに反応が多かったのを見て、どう思いましたか?」

 被告人「その時は、誤った満足感に浸っていました」

 Here There and Everywhere 丑田祐輔の裁判傍聴レポ@のまネコ

 今回はリアルに出てきてくれたから捕まえることができましたが、警察は遠隔操作犯を捕まえたのではなく、ネコにマイクロSDを仕掛けにきた人物を捕まえたにすぎません。次の遠隔操作犯を逮捕できるかは分からないのです。

 今度の遠隔操作犯はもっとうまくやってくれるでしょう

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