デジタルマガジン

2012年11月17日 14:51

『ボケて(bokete)』は「著作権侵害コンテンツで儲けるけど何か問題が起きたらすべてユーザーの責任」というサービス

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 写真で一言ボケることに特化したウェブサービス『ボケて(bokete)』が人気だという話を開発者の方のブログで読みまして、一度見に行ってみたらあらまあ面白い。

 ボケて(bokete): 写真で一言ボケるウェブサービス

 で、パラパラとページを見ていてふと思いました。「これ、著作権はどう取り扱ってるんだろう?」って。

 投稿された写真は出所が不明で著作権など主張のしようもないものもありますが、トップページなどで掲載されている人気ネタの大部分はドラマやアニメ、バラエティーなどテレビ番組をキャプチャしたものや漫画の一コマです。

 個人が小規模でやってるなら権利者も目をつむってくれるかもしれませんが、ボケては『株式会社オモロキ』という法人が運営しているらしく、会社として広告掲載も受け付けています。

 そんなわけでどうやってこの問題を処理しているのかと思って利用規約を読みにいきました。

弊社は一切の責任を負いません

 そしたらビックリですよ。そこには“著作権で何か問題が起きたときはユーザーがすべての責任を負う”と書いてあるんですね。

 利用者が他人の名誉を毀損した場合、プライバシー権を侵害した場合、許諾なく第三者の個人情報を開示した場合、著作権法(昭和45年法律第48号)に違反する行為を行った場合、その他他人の権利を侵害した場合には、当該利用者は自身の責任と費用において解決しなければならず、弊社は一切の責任を負いません。

 利用規約 : ボケて(bokete)

 それはないだろうと。あきらかに著作権的に問題があるのは分かっていて会社として広告も受けているのにいざ問題が起きたらユーザーのせいはないだろう。

 トップページですら並んでいる画像を見れば著作権的にグレーどころかブラックなのが分かります。そんな状況になっていることは運営側も分かっているはずなのにユーザーに責任を押しつけるのかと問いたい。問い詰めたい。小一時間問い詰めたい。お前、それでいいんかと。

せめてユーザーには真摯(しんし)であって欲しい

 とは言っても、別にサービスをやめろと言ってるわけではありません。たくさんのユーザーが楽しんでいる場があり、そこの胴元が儲ける。それを悪いだなんて思わないし、そんなこと言える立場でもない。むしろ「いいぞ、もっとやれ」と応援したい。でも、せめてユーザーには正直で、そして誠実であるべきでは?

 著作権侵害コンテンツの投稿が意図しないもの、止めようがないものなのであれば権利者からクレームが来るまで何もしないのではなく、ある程度は自動で判定するシステムを作ったり、ユーザーへの協力を呼びかけて通報してもらって削除する。全責任をユーザーにかぶせるならせめてそういうことをやったうえではないのかと。

 それくらいの真摯さはこういったウェブサービスを運営するのであれば持ち合わせていても良いと思うんですよね。

 まあブログやSNSなどの運営会社の利用規約をそのまま持ってきただけかもしれませんが、ボケてはそれらとは最初からサービス内容が違うわけですから今からでも問題が起きたときの対応について考えても良いんじゃないでしょうか。

 海を超えた向こうの国では利用規約に何書いててもユーザーが読んでないなら無効、なんて判決も出てますし。

 米裁判所、顧客が読んでいない『ユーザー使用許諾契約』は無効という判断を下す | スラッシュドット・ジャパン

 ボケて先生の次回作にご期待ください。

[追記]いろんなコメントに対して

 「お前のところの著作権の取り扱いはどうなんだ」みたいなコメントが寄せられましたが、この記事で言いたかったのはその著作権侵害に対して誰が責任を負うのかという話であってそこではありません。ただそれはボクの文章力の甘さが原因ですので、文章の流れを修正させて頂きました。ご了承ください。つーか、新聞社とかいろんなところに怒られてきたわ、ボクは。みんなも気をつけろ。

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