デジタルマガジン

2012年11月15日 16:19

auのキッズ携帯『mamorino2』、特定の相手しかつながらないはずなのに迷惑メールを受信してパケット代が高額請求になる罠

このエントリーをはてなブックマークに追加

 小学校に入学した娘がいつもの時間になっても帰ってこない、という困ったことがちょこちょこありまして、GPSで居場所が分かるキッズ携帯のことを調べていたらauの『mamorino2』にとんでもない罠が仕組まれていることが分かりました。

 mamorino2はネットに接続できず、通話やメールもつながるのは登録した相手だけという仕様のはずなのですが、じつは迷惑メールを受信していてあとから高額のパケット代が請求されることがあるのです。

 2012年5月の請求書をみて,叔母が仰天。料金が2万近くだったのである!叔母はauの店に赴き,仕方なく,料金が4200円の上限を超えないコースに変更した。それから毎月1万~2万近くのパケット料金(上限が決められたコースにしているので,このパケット料金の実質支払額は0円)が記された請求書が届く。いったい何に料金が掛かっているんだ?

 (中略)

 叔母の請求書を見ながら追求。最終的にやっと聞き出せたのは・・・・

「迷惑メールが沢山きています,そのパケット料金です」

 au mamorino2 超高額のパケット料金に注意! | play日記

 一体どうしてこんなことになるのか。その理由はまさにmamorino2の“仕様”にありました。

登録先以外のメールは受信しないのではなく表示しないだけ

 じつは、mamorino2は“特定の相手のメールしか受信しない”のではなく、“特定の相手のメールしか表示しない”のだそうです。つまり、表示されないだけでメール自体は受信しているのです。

 ほとんど使っていないマモリーノのパケット通信料が突然上がって料金が3倍くらいになりました。調べた結果、「登録したメールアドレスしかメール受信しない」ではなく、携帯に表示されないだけで、メール受信の通信料は発生しているということです。

 表示されないので、迷惑メールが来ているかどうかの確認もできない、いきなり料金がはね上がって気付くという具合です。

 価格.com – 『気を付けて!』 京セラ mamorino2 [コズミックブルー] のクチコミ掲示板

 迷惑メール自体が表示されないから受信していることにすら気付かず、その請求はあとから。価格.comではおなじような被害にあった親御さんの書き込みが続々とされており、2012年11月現在でも高額請求の問題は続いているようです。

誤解を生む表現の京セラ&au公式サイト

 だいたい、このmamorino2公式サイトの説明を見て“迷惑メールを受信しないのではなく表示しないだけ”と誰が理解できるのでしょうか?

 あらかじめ設定した相手とのみ、通話とメールが可能。知らない人からの電話や迷惑メールなどを受けつけないので安心です。

 サイトにアクセスできないので、トラブルに巻き込まれたり、高額なパケット代(通信費)がかかったりする心配もありません。

 機能1 | mamorino2 | 京セラ

 auのページにも同じようなことが書いてあります。

 つながるのは登録先だけ

 通話・メール (SMS (Cメール)/Eメール) をやりとりできるのは登録した相手 (最大10件) のみ。よく使う相手先にワンタッチでつながる「ワンタッチキー」には3件が登録できます。

 ネットにつながらない

 ネットのトラブルに巻き込まれる心配はありません。

mamorino2 | 携帯電話 | au

 迷惑メールとつながってるし、思いっきりネットのトラブルに巻き込まれてますよ!

 もしも同じようなことが起きて困っている、という親御さんがいましたら『保護者メニュー』から『迷惑フィルター』を設定することをオススメします。フィルターを設定すれば迷惑メールが届くのを防げます。

 仕様にミスがあるとしてもauが最初からこの設定を行ったうえで渡せばそもそもこんなことは起きないはずなのに……。

[追記]プランEシンプルについて

 Twitterなどで「親がプランEシンプル(Eメールが無料になるプラン)にしなかったせい」とか言ってる人がいますが、……正気ですか? “登録先以外とつながらない”のが本当なのであればEメールをほぼ利用しない家庭では違うプランにすることは十分考えられますし、実際にこうして問題が起きているわけです。

 もしほかのプランにすることが悪い、もしくはそのせいでこのようなことが起きるとauが認識しているならば契約時に「そのプランだと迷惑メールを受信してしまうのでパケット料金が跳ね上がってしまいます」との説明があるべきで、ボクがこの記事で訴えているのはそういう話です。

[追記]それでも全額返金はしないauの段落につきまして

 恥ずかしいことですが価格.comの書き込みの“メール定額”、“定額コース”の表現を“パケット定額”と勘違いしておりました。そのため、11月17日19時まで掲載していた“それでも全額返金はしないau”段落の文章については誤りであるため修正しています。

 誤解を与える表現を書いたこと、そして実際には迷惑メール分のパケット通信料を返金しているauに対して返金していないと書いたことについてお詫びします。誠に申し訳ありません。

このエントリーをはてなブックマークに追加