デジタルマガジン

2012年10月09日 18:52

分かっている人だけが入れる通の店、それがマクドナルド

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 10月1日からマクドナルドがレジ前のデスクメニュー表をなくすという面白い社会実験をやらかしています。まあこの実験は場所も期間も限定されてないんですけど。

 マクドナルド側はこの件について「レジにたどり着く前にメニューを決めてもらうことで待ち時間を短くすることが目的」と“回転率をあげるため”だと回答していますが、レジ上のメニューボードに単品価格が掲載されていないことを考えると“客単価をあげるため”であることはあきらかです。

 だってマクドナルドの売上げ落ちまくりですし。

 日本マクドナルドホールディングスが9日発表した9月の売上高は、既存店ベースで前年同月比3・6%減と6カ月連続で前年を下回った。

 (中略)

 客数は1・3%増で5カ月連続のプラス、客単価は4・9%減で5カ月連続のマイナスだった。

 マクドナルド、9月売上高も前年割れ 6カ月連続に – MSN産経ニュース

 客数が1.3%増えているのに客単価が4.9%も下がって売上高が落ちているのだからここで回転率をあげたところでどうにもなりません。というより本当に回転率をあげて売上高を回復させるつもりなのだとしたらかなりのアホです。

 まあ客への建前と本音が違うことは当たり前のことなのでどうでもいいのですが、問題はこれが吉と出るか凶と出るかです。

 じつはトップの写真を撮影するために近所のマクドナルドに行ったのですが、いつもは混んでいるお店が今日はけっこうガラーンとしてたのですよ。お昼時なのに。

メニューを“分かっている”人だけが勝者の世界に

 よく外食をする人なら分かると思いますが、値段が分からないお店って入りづらいんです。その点、今までのマックならおおざっぱではありますがだいたいの価格が分かりました。

 もちろん5年前に地域別価格という名の実質値上げが行われてからはどんどん値上げしていってるイメージがあるので入ってビックリ玉手箱ということもありますが、そんなときはメニュー表を見て安い100円マックでも買えばすむ話でした。

 しかし、これからのマックは違います。

 さらなる客単価の上昇を狙った上層部がレジ上のメニューボードすらも撤廃。あわせて困っているお客様に対し高価格のセットメニューを薦めて「あ、じゃあそれで……」と言わせる教育をバイトに徹底。入る前に店舗前のメニューを確認して値段を確認する情報強者でないかぎり、レジにたどり着いてからがく然とさせられる可能性が微粒子レベルで存在すること間違いナシです。

 今後は一度マックに入ったのにレジ前に着いた途端コソコソと退散するカップルを見るたびに店内に居座るプレミアムローストコーヒー通のノマドがほくそ笑むことでしょう。

 そして数年後にはマック通の人から最新の流行としてレタス&ペッパーバーガー、それに大盛りギョク(大月見バーガー)。という頼むと次から店員にマークされる危険も伴う最強の頼み方とかが生まれたり生まれなかったり。

 とぶっ飛んだ妄想をしたところで指さし注文はできないわそもそも目が悪い人にはメニューボードなんか見えんわでこれは失敗するだろうなと思いました。

 ちなみに単品価格が知りたい方は「メニューないですか?」と店員さんに聞くとこんなメニュー表を出してくれるので回転率が下がるとか知らん顔してお願いするといいですよ。

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