デジタルマガジン

2012年05月18日 19:49

坂口綾優と『studygift』と炎上マーケティング

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 お金のない学生にユーザーが学費を支援するサービス『studygift』が炎上しているのですが、もはやこれは炎上マーケティングと呼んだ方がふさわしいのではないかというほど釣り針が見えておりまして、せっかくなのでボクも一緒になって鉄板のうえで焼かれて嫌になることにしました。

 studygift 〜学費支援プラットフォーム〜

 まあ普通こんなあきらかなものに釣られたりはしないんですけど、Twitterやブログで「学生を救える継続的なシステムをつくりたい気持ちは本気」と家入さんが叫んでおられますので、もしも炎上狙いじゃなくて本気だったとしたら次の学生さんが可哀想だと思うので筆を執ります。

 なお、あらかじめお伝えしておきますがstudygiftの“学生を支援する”方向性には諸手をあげて応援させていただきますのでよろしくお願いします。

お金を貰う態度じゃない

 まずどうやってこのサービスを知ったかですが、今朝方メールで「この件について書かないの?」と飛んできまして、「坂口綾優? Google+の? 興味ないね」ですませていたのですがやっぱり気になりまして見ようとしたらなんと503エラー。

 そのあと時間を変えて何度接続し直しても毎回503エラーでして、半ギレでF5アタックかけていたところようやく見ることができました。坂口さんがデカデカとiPhoneで遊んでいるところを。アノ、ホンキデスカ?

 普通、見ず知らずの人に「お金をください」と言うときはまず自分のことを紹介するものだと思うのですが、いきなりiPhoneをいじってる姿を見せられても「え? 遊んでないで勉強しろ」としか思わないのですね。

 聞いたところによるととある雑誌の表紙で使われていた写真を流用したそうですが、なぜ自室の机に座っているところとか大学の構内にいるところか一目見て勉強と関係あると分かるものを撮らなかったのか不思議でなりません。

 いやまあだいたい理由は分かるんですけどそれは後述ということで。

なぜお金が欲しいのか語られていない

 で、まあ反感を買う写真のあと本文に目をやると今度は「Google+のフォロワー数が話題になった、坂口綾優と申します!」とか気合いの入った自慢が書いてあるわけです。一体なにがしたいんだ。

 そのあと下にスクロールしていくと「Google+で「日本一」になったこと」とまた書いてありましてもうね、アホかと。バカかと。お金が欲しいのか自慢がしたいのかどっちなんだと。

 studygiftってのは「私はあれやったからお金ください」じゃなくて「学校を出てあれをやりたいからお金ください」ってサイトだと思うんですが、なんなんですがこの実績の発表は。正直そんな売りがあるなら学費ぐらいすぐ稼げるだろと思うんですが、周りの大人たちがあえて炎上マーケティングの燃料にしてしまうところが汚いな、さすがおとなきたない。

学費が足りなくなったことへのフォローがない

 うんざりする“私の実績発表”のあとにようやく「学力が落ちて奨学金が止められてしまったからお金が足りない」と理由が書いてあるのですが、自業自得以外の何者でもない気がします。

 というのもボクの坂口さんに対しての認識は「写真を撮りまくってアップしてたらGoogle+でフォロワー数1位になりました。就活のためです。わーい」でして、それとこれとを繋げると「SNSで遊んでて学力が落ちました。奨学金止められました。助けてください」にしかならず、これで助けようとするのはGoogle+で隠しきれない下心満載で彼女をフォローしているオッサンぐらいしかいないと思います。

 ご丁寧にトップにしても何にしてもキレイな写真を使っているのはそのためでしょうし、男の下心を狙ってくるとはさすが大人はきたない。持てるもの全てを使って全力でお金を集める姿勢としては正しいがきたないと再び運営側に感心してしまいました。

 ただ、“Google+で1位”の話題性を使ってスタートアップを決めようとするのであれば、もうちょっとそのあたり大人としてサポートしてあげた方が坂口さんの今後の人生においてもまだマシな結果になったのではないかと思われますがいかがでしょうか。それともホントにマジメに作った結果こうなったんでしょうか。

卒業後の夢が語られていない

 このあとも「学費が払えずやめる学生が多いです」とかなぜか世の中の問題に話がシフトしていくわけでして、なんだか坂口さんの目標がstudygiftを成功させることにすり替えられてしまっている気がします。

 自分を支援して欲しいのであれば「私は大学を卒業してこんなことをやりたいです」とかお金を出すに値する未来を語って欲しいものですが、今の主張は「お金ください。みんな困ってます」ぐらいなもので「それじゃあしなが育英会に募金しておきますね」でおわってしまいます。

 坂口さんは大学を卒業して何がしたいんでしょうか? それが分からないのにお金を出すのはよっぽど酔狂な人だと思います。

studygiftそのものの改善案について

 以下、次に支援の対象となる学生が残念なことにならないためにボクからの提案を箇条書きでまとめておきます。もしこれが故意の炎上マーケティング狙いでなく本気でやっているのだとしたら一般論として参考にしてください。

  • ファーストビューに目標額が欲しい。
  • なぜお金が足りないのか、その人なりの事情を書いて欲しい。
  • 学校卒業後の夢が知りたい。
  • 「今時の学生事情」などの報告よりも、「支援頂けてこんなに生活が変わりました」の報告の方が嬉しい。
  • パソコン買ったり旅行行ったりしますとか書かせんな、堂々と。
  • 特別スポンサーの支援方法のハードルが高い。次の学生どうすんだこれ。
  • 本人コメントの内容が完全にstudygiftのメンバー。
  • studygiftの手数料10%は高いと感じる。paypal手数料とあわせると16%。
  • 炎上時に503エラーだったのは失敗だと思うのでインフラの強化を。
  • 坂口さんの目標金額を達成する前に次の苦学生のページ公開を。美女だと坂口さんを応援しようとして目標達成のためできなかった人の何割かが代わりに応援してくれると思うのでなお良し。まずは美女で10例いってみようか。

 最後に“ぼくがかんがえたさいきょうのとっぷぺーじ”もつけておきますので、画像クリックで拡大してからお楽しみください。

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