デジタルマガジン

2012年04月16日 13:19

飲酒が不謹慎な世界ならもうお酒を売るのはやめたら?

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 京都・祇園での8名が死亡した暴走事故が起きた当日の夜に、京都府警の交通部長たちが警察内部の懇親会に出席してお酒を呑んだことを責められているようです。

 なんなんでしょうね、このイヤな感じ。

 この交通部長が陣頭指揮を執っていた、とかなら「捜査もせずに何をやってるんだ」となるでしょうが、彼はただ報告を受けて京都府警交通課のトップとしての判断を下すだけの人ですよ。

 なのに、責められている。正確には、メディアがこれを取り上げ、読者に警察を叩くように誘導している。“自分たちの意見は何も言わずに他人に叩かせる”というこの流れが気持ち悪いです。

 いったいどのあたりまでの人なら飲酒しても良いんですか? 交通課のトップはダメ? じゃあ京都府警のトップは? 警察のトップは? 事件の記事を担当する記者は? 京都で交通の仕事に係わっている人は? 事故が起きたあたりに住んでいる人は?

 そんなに飲酒がダメなら、そもそもお酒を売らなきゃいいじゃないですか。ボク、お酒大好きですけど。

 警察側としても悪い、なんて思ってませんよ。でも記者が「お酒を呑んでいたそうですが……」なんて聞いてきたら「申し訳ありませんでした」と答えるしかないじゃないですか。「お酒呑んで悪いんですか?」なんて言ったら怒る人が出てくるのは火を見るよりも明らかなんですから。

 だから、これ以上騒がれないように静かに頭を下げる。記者はそれを書く。読んだ一部の不謹慎ネタが大好きな読者は怒り、警察嫌いな読者は溜飲を下げる。

 警察に対してこのムダにプレッシャーをかける流れって、捜査に悪影響しか及ぼしませんよね?

 責任を取らされそうなトップは常に下で起きた事件を把握しようとし、下は上からの命令に従って重要そうな事件は急いで報告する。捜査と関係ないことに時間は割かれるけれど、もうそれはしょうがない。なぜなら、そうやって“危機管理”しないと不祥事になってしまうから。

 そのうち市長や知事、果ては総理大臣まで飲酒をとがめられてしまいそうな世の中です。だったらボクは言いたい。そんなに飲酒が悪いなら、もうお酒を売るのはやめたらいいんじゃない?

 禁酒法は悪法だけれど、世間が望むなら今度は日本で“高貴な実験”をしましょうよ。

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