デジタルマガジン

2012年02月11日 8:00

【ブログ考】ブロガーが記事広告のタイトルに[PR]と表示しないのは勇気がないから

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 広告であることを隠して商品を宣伝するステルスマーケティング、いわゆる“ステマ”が問題になっていますが、じつは口コミや2ちゃんねるまとめブログなどではない普通のブログでもこのステマが行われています。

 日本で一番のブログと言えば『GIGAZINE』です。次点に今は『らばQ』あたりが入ってくるかと思います。しかし、この2つのブログでは読者に宣伝であることを隠した記事広告がよく掲載されます。

記事の一番下のタグに広告と表示するごまかし

 GIGAZINEもらばQも、読者に記事が広告であることをまったく表示していないわけではありません。これら2つのブログの記事広告では、記事の一番下に“広告”というタグが入っています。

 だから、ブログを隅々まで見る人であればこの広告の文字に気づきます。しかし、それ以外の人は気づきません。タイトルや本文を読んだだけでは広告だと分からない書き方をしているからです。

 どうしてGIGAZINEもらばQも読者に記事が広告であることを隠すのか? それは、収入が減ることを恐れているからです。

 タイトルで読者に「この記事は[PR]ですよ」と知らせると記事の閲覧数が減ります。閲覧数が減るとクリック数や購入数も減り、そうすると今まで通りの広告掲載料が貰えなくなります。それを受け入れる勇気がない。だから、タイトルに[PR]を載せないのです。

 お金は欲しい。けれども、読者に嘘はつきたくない。そんな気持ちから生まれたのが、タグに“広告”と入れるごまかしでした。

 「ここにちゃんと広告と表示しています。だからこれはステルスマーケティングじゃありません。ちゃんと読者に知らせています」。

 でも、それは言い訳です。なぜなら、ボクも同じようなことをやっていた経験があるからです。

自分のブログに自信を持てないから隠す

 デジマガも昔の記事広告ではタイトルに[PR]をつけていませんでした。タイトルの真下に広告であることを知らせる画像、そして文末に[PR]と表記していました。記事広告の閲覧数を下げないためです。

 「どうだ? デジマガでは最初のビューで広告だと分かるようになっている。タグに“広告”と入れるようなごまかしはしていない」。

 でも、これも言い訳です。「ほかのブログよりは自分のブログは良心的だ」と自分に言い訳しているのです。やっている自分が一番よく理解しています。何をしようとこれらは全て読者に広告であることを隠して閲覧数を稼いでいるだけなのです。

 たとえ広告であることが読者に分かっていても記事を読んで貰える自信があるのなら、そして確実に減ってしまう媒体効果を受け入れる勇気があるのならそれを隠す必要はありません。昔のボクには、その勇気がありませんでした。

勇気を出してダメなところを受け入れよう

 ボクはGIGAZINEやらばQを責めたいわけではありません。お金儲けは悪ではないからです。記事を書くためにも、ブログを大きくするためにも“お金は必要”です。

 けれど、今のままでいいんでしょうか?

 広告であることを隠し、読者にサービスや商品を“良いもの”として紹介する。広告であることを知らない多くの読者はこの人が紹介したものだからと信じて購入し、ブロガーはそこから生まれるであろう売上げの一部を広告掲載料として先に懐に入れる。

 これは、ブログ運営の正しい姿でしょうか?

 現状、ブログの運営は企業からの広告料に頼っています。理想は企業からではなく、読者から購読料を貰って運営することです。しかし、これでは理想どころか逆方向に走っているようなものです。

 これが、いま日本の多くのブログで行われているステルスマーケティングの実態です。要は勇気がないから広告であることを隠しているのです。もう少し、ダメなところを受け入れてみませんか?

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