デジタルマガジン

2011年10月20日 14:47

高止まりの携帯のパケット代。YouTubeの動画1本に2,100円の価値はあるか?

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 10月18日にdocomoが『パケット定額サービス』の上限額を下げる発表を行いましたが、それでもまだパケット代は高いと言えます。なぜなら、1パケットあたりの値段設定が高いままだからです。

 docomoが発表したXi対応スマートフォン向けの新プラン『Xiパケ・ホーダイ ダブル』を見ると、5,000KBまでの利用で2,100円とあります。ようするに、5MBのデータ通信に2,100円かかるわけです。5MBはYouTubeの動画で言えばせいぜい1本分にしかなりません。

 外出先からYouTubeの動画を1本見ることに2,100円の価値があるのでしょうか? どちらかと言えば動画を1本見るだけで上限に達してしまう値段設定の方がおかしいでしょう。

メールで写真を1枚送るだけで390円

 以下に各キャリアのパケット定額上限となるデータ通信量をまとめた表を掲載します。データ通信量の単位はパケットではなくMB(メガバイト)に直しています。

 表を見れば分かるとおり、最低下限額となる390円のプランはどのキャリアも1MB未満です。auのダブル定額で有名な2,100円のプランは5MB未満、そして一番多い4,410円のプランでは11MB未満となっています。

 スマートフォンの機種にもよりますが、搭載されているカメラで撮影した写真のサイズはだいたい1MBを超えます(手元のiPhone 4では1.6MBでした)。この写真を1枚メールで送ったら390円です。YouTubeの動画を1本見たら2,100円。そしてスマートフォン向けアプリを1本ダウンロードしたらもう4,410円です。

 これでは通常の利用とキャリアの料金設定がかけ離れていると言えます。

上位5%のユーザーが通信量全体の半分以上を占有

 ソフトバンクの孫正義社長によると、パケット定額プランを利用している上位5%のユーザーが通信量全体の半分以上を占有しているそうです。つまり、残りの95%のユーザーは半分以下しか利用していません。

 それなのに、料金の設定が同じなのです。今のパケット代は上位5%のユーザーの消費を支えるために、あまり使わない人でも上限額を支払わされる仕組みになっています。この5%のユーザーがいなければ、パケット代はもっと安かったのではないでしょうか?

 実際にアメリカの携帯電話会社『AT&T』では、ユーザーのうち98%は毎月の通信料が2GB以内に収まっていることから、2GBまでの利用で25ドル(1,920円)というプランを採用しています。

 パケット定額の上限額が下がるのはもちろん嬉しいことですが、「普通の人はそこまで使わない」という事実を考えると、AT&Tのような従量制プランを日本のキャリアもぜひ採用して欲しいところです。今のパケット代金は高すぎる!

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