デジタルマガジン

2011年10月16日 13:05

auから『iPhone 4S』へのやる気が感じられない

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 10月14日に『iPhone 4S』が無事にauとソフトバンクの両社から発売されましたが、auのiPhone 4Sには心底ガッカリしました。auから「iPhone 4Sを売ってやる!」というやる気が感じられないからです。

 そもそも10月7日にauがソフトバンクより先に発表したiPhone 4Sの料金プランを見たときからそんな感じはしていました。発表されたプランはパケット定額料が月額4,980円とソフトバンクより月額570円(年額で6,840円)も高いうえに、2年間限りという制限もついていたのです。

 このときは「ソフトバンクの後出し発表があってからさらに下げる」という目的があるのかもと思っていましたが、フタを開けてみればなんとそのままの発売。その結果、『めざましテレビ』がアップルストア銀座前で行った調査では、iPhone 4Sを買う人はソフトバンクの162人に対してauは34人とボロ負け。電波は繋がってもお客様とは繋がれないauになってしまいました。

Androidを捨てて手に入れたiPhone 4Sで守りに出るau

 結局、auのiPhone 4Sは既存客やdocomoからiPhoneに移る客をソフトバンクに行かせないようにするためのもので、ソフトバンクの客を奪うものではないんですね。ようするに、守りに出てしまった。

 auはこれまで業界2位として成長を続けてきましたが、いまではソフトバンクに逆転されてしまう可能性すら出てきています。そんな状態なのに、攻めに出ないでどうするんだ、と。

 “android au”のブランドすら捨てて走ったiPhone 4Sで守りに出る。こんなバカなことをして先行のソフトバンクに勝てるわけがありません。お客のなかには「auからandroidのiPhoneが出る」と思っている人がいるとさえ聞きます。

 auはiPhone 4Sの料金プランをせめてソフトバンクと同額、できることならソフトバンクよりも安くすることでiPhoneの既存客を奪い、その差を大きなものにするべきでした。

 MMSに対応していない。iMessageやFacetimeも使えない。通話中はマップやメールも見れない。そんな電波以外はないないづくしのiPhoneで勝負するなら、せめて同料金ぐらいの武器は用意していて欲しかった。

 KDDIの田中社長は「iPhoneにもっとつながりを」とアピールしていましたが、まずは既存のiPhoneユーザーと繋がってください。「ウチは繋がりますよ、高いけど」じゃあ“アウトドア派だけどネット大好き”って人にしか届かないですよ。

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