デジタルマガジン

2011年07月18日 22:44

エアコンの消費電力は電源を入れて17分後にはたったの80Wになる

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 先日の「節電にはエアコンを切るよりテレビを切った方が1.69倍効果的」という記事に対して「エアコンの消費電力の数値がおかしいのでは?」との意見を読者の方より頂きました。

 たしかに、世間一般的にエアコンの消費電力は500Wとも600Wとも言われており、それを考えると野村総研の130Wという数値は一見するとおかしく感じます。

 しかし、その大きな数値はエアコンの電源を入れたときだけのもの。つまり最大の負荷がかかっているときに限った言わば最大消費電力の数値なのです。

 当たり前ですが部屋の気温が十分に下がればエアコンもコンプレッサーを最大で動かす必要がなくなり、室温を維持するための消費電力は落ちていきます。

 本来ならそれぞれがワットチェッカーを購入して自分の部屋のものを調べるのが良いのでしょうが、今回は参考値として毎日放送のニュース番組『VOICE』がエアコンの消費電力の経過を調査したグラフを紹介します。

エアコンの消費電力の経過グラフ(VOICE調べ)

 このグラフを見れば分かる通り、起動時は600Wを消費していたエアコンも電源を入れてから17分後には80Wに低下、さらにそのあとは20Wにまで低下しています。

 ただ、この20Wはエアコンが送風状態のときのものと考えられますので、微弱な冷風が送られているであろう80Wを最低消費電力と考えるのが良いでしょう。

 もちろんこの実験がどんな状況下で行われたのか分からないため一概には言えませんが、この80Wという数値をふまえるとエアコンの消費電力130Wは非常にリーズナブル、良心的数値でございます。

 たしかにエアコンは最初の数分間は多くの電力を消費するため、ピーク時間(13時~15時、19時~20時)と重なると節電の敵となりますが、逆を言えばピーク時間に入る30分前に電源を入れておけばピーク時には電気をあまり食わないことになります。

 そのうえエアコンのあるリビングの大きな熱源と言えばテレビぐらいでしょうから、テレビを消してしまえばエアコンの消費電力はさらに下がることになります。

 ただ、テレビについても液晶は42インチ以上(ブラウン管やプラズマTVは小型でも高消費電力)でなければ200Wをこえるものはなかなかなく、一人暮らしの部屋など大型のテレビが必要ない部屋では野村総研のレポートよりもその節電効果は小さくなることになります。

 いずれにせよエアコンはピーク時間を外した時間に電源を入れておけば、500Wとも600Wとも言われる電力をピーク時間に消費することはないのです。

 この夏は涼しい部屋で本を読んで過ごしましょう!

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