デジタルマガジン

2011年05月29日 10:23

避難所で夜中に走り回ったり所構わずウンコしたら誰だって出て行けと言われる

このエントリーをはてなブックマークに追加

 5月23日に開かれた第32回障がい者制度改革推進会議にて、東日本大震災の避難所で「精神障害者は出て行って欲しい」と言われていることが報告されています。

 第32回障がい者制度改革推進会議議事次第 – 内閣府

 障がい者の中でも、精神障がい者にとってはプライバシーのない過酷な避難所生活は耐えられないことであり、これが更に症状を悪化させ、大声を上げたりして「避難所から精神障がい者は出ていってほしい」と差別されていることが報告された。

 何百人といる避難所では、重度の知的障害のある男性が夜中に走り回ったり所構わず排泄をしたりするなどの行為が続き、「安心して寝られない」との不満が相次いだという。

 「精神障がい者は出ていってほしい」避難所の障がい者の現状 障がい者の働く場ニュース

 こういった問題はとてもナイーブ(ぶっちゃけると触らぬ神に祟りなし)なので、事なかれ主義で多くの人は口にしませんが、それは差別じゃなくて当たり前のことです。

 健常者だろうが障害者だろうが夜中に走り回ったり所構わずウンコしたらそりゃ「出て行け」と言われます。ゆとりのない状況下で、非常識なことをする人を庇える人なんていたら神様ですよ。

誰が差別だと言い出したのか?

 これを“差別”だなんて言い出したら、それこそ健常者に対する“差別”です。

 このニュースサイトを運営している会社は、障害者に対する意識を悪くしないためにももうちょっと気を遣って文章を書いて欲しいですね、とここまで書いたところで会議の議事録を読んでいたらこの「差別」という言葉は会議に出席している委員の人が言い出したことだと分かりました。

 【川﨑委員】

 精神障がい者にとっては、避難所生活は過酷で症状を悪化させ、大声を上げたりして、避難所から精神障がい者はでていってほしいと、差別されていることが報告されている。

 避難所での障害者の現状について (PDF形式:285KB)

 この川﨑委員という方は東京都精神障害者家族会連合会の理事長を務められているとても偉い人のようですが、こういう人がこれを差別と認識していることが残念でなりません。

 これでは被災した健常者の人たちはさらに我慢を強いられ、障害者の人たちも嫌な思いをするばかりで誰も幸せになれません。それよりも早く市や県が主導して避難所での生活が困難な障害者の人たちを受け入れ先に誘導した方が良いでしょう。もう震災から2ヶ月以上も経っているわけですから。

多数の自治体・NPOが障害者受け入れを表明

 あとただ「出て行けは差別じゃない」というのもアレなので調べてみましたが、現地の岩手県をはじめ全国の県、NPOが障害者(身体、精神、知的いずれも)の受け入れを表明しているので、避難所で症状を悪化させるよりは自主的に受け入れ先へ移った方が良いと思われます。

 受け入れ表明をした自治体の情報をまとめているウェブサイトを以下に紹介しますので、障害者の方、現地で支援をされている方は活用されてください。

 被災者受け入れ自治体リスト

 問題は現地でインターネットが利用できるかどうかですが、もしこれを読んでいる避難所の方がいたら困っている人に情報を提供してあげてください。助け合いは区別でも差別でもなく、当たり前のことですので。

このエントリーをはてなブックマークに追加