アディダス事件は若者がバカになったのではなく、バカにもITが行き渡るようになっただけ
記事公開日:2011/05/28 13:09 | 最終更新日:2011/05/28 13:09
アディダスの女性店員が同社直営店に訪れたサッカー選手と一緒にいた奥さんのことを「ビッチを具現化したような女」と『Twitter』で中傷したことが話題となり、ついには退職にまで追い込まれましたが、これに対してどこかの偉い人が「若者の知性の劣化が原因」などと書いています。
バカかと。
記事では「若者はPC能力やITリテラシーが欠如している、知性が劣化している」などと書かれていますが、若者から言わせて貰えば「習ってないのだから欠けているのは当たり前」。
「パソコンってオタクのものでしょ?」
今の若者でITに精通している人の多くは学生時代にオタクと蔑まれ、インターネット上では厨二病全開の恥ずかしいハンドルネームを過去に名乗っていたような人たちばかりです――誰か記憶を消す薬をください。
そしてそんな“IT=オタク”というイメージを植え付けたのは、ほかならぬお父さんお母さんたち大人が作り上げた社会そのものであり、その中でITを勉強することは「ボクはオタクです」と周りに主張しているようなものでした。
そんな状況で、異性にモテたい若者が勉強するわけがない。
また、文中にある「若者の知性の劣化」についてもデータの提示はなく、個人的な感情論にすぎません。ちなみに国際数学オリンピックのデータで言えば、じつは90年代よりも参加国が増えた現代の方が日本の順位は上がっています。ぶっちゃけ大人ほどバカ。
今 Twitter や mixi などのソーシャルネットワークで問題が起きているのは、今までインターネットにも触れなかった層、つまりバカにもITが行き渡るようになったためです。
世界は携帯のネットからパソコンのネットへ
これまではパソコンを使えない人が多く、また、高価なので特定の層以外は i-mode や ez-web がインターネットでしたが、今はスマートフォンから手軽にネットに触れられるようになりました。
こうした時代の変化とともに生み出されたのが“ネットが使えるバカ”でして、彼らが普通にインターネットを利用する分には何の問題もないわけですが、ネットについての基本的知識が欠けているためにたびたび問題行動を起こしていまいます。
そして日本のインターネットは他人にとっても厳しい世界なので、呑み屋では苦笑いで聞き流される話でも、ネットに書き込んだとたん住所、氏名、年齢、顔写真、そして勤め先などありとあらゆる個人情報がネットユーザーの“娯楽の結果”として暴き出されていきます。
こうしたことを防ぐために必要なのは2つ。
ひとつは学校でパソコンの操作方法だけではなくインターネットと現実の世界の違いについて子どもたちに教えること、そしてもうひとつは団塊以上の世代がインターネットを始めないようにすることです。
若いバカは痛い目を見れば立ち直れます。しかし、年を食ったバカの教育。これは難しい……。
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