デジタルマガジン

2011年01月24日 17:30

読者をペニーオークションサイトに売る芸能人ブログ

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 アメーバブログで運営されている多くの芸能人ブログが、広告掲載料に目がくらんだのかペニーオークションサイトに読者を誘導するという愚かなことをやっています。もうお前らはブログを書くな。

 これはブログ『N-Styles』が暴き出したもので、ほしのあきやデヴィ・スカルノなどの芸能人たちが自分のブログでペニーオークションをよいしょする記事を書いて読者に宣伝しているのです。

 ペニーオークションとは入札ごとに参加者から手数料(50~100円)を徴収するタイプのオークションサイトで、入札に手数料がかかるため参加者の数が少なく、そのうえ入札単位が1円ごとなどの少額に設定されているので1万円の商品を100円200円で落札できるかもと宣伝している詐欺サイトです。実際は99%オフで買える、というよりも99%買えない、と思った方が良いでしょう。

サクラがいないと成り立たないペニーオークション

 なぜ詐欺サイトなのかというと、出品されている全ての商品は運営会社の持ち出しのため、入札手数料が商品の定価以上集まらなければその分赤字。つまり多くの参加者がいなければ儲からない、言ってしまえば立ち上げ初期はもちろん人がいない時間帯もサクラがいないと成り立たないビジネスモデルなわけです。

 そしてそれを立証するかのごとく販売されているペニーオークションのシステムには最初から自動入札プログラム、いわゆるサクラ機能がついているうえ、建前通りならサクラがいないはずのペニーオークションで定価4万円の商品に対して11万円以上、入札手数料にして875万円をかけて落とす人がいたりもして、これが詐欺じゃなかったら何が詐欺なんだと逆に聞きたいぐらいです。

 もちろんこのサクラのせいで商品を落札することなどほぼ不可能なわけですから、昨年末あたりから「いくらお金を出しても商品が落札できない」と国民生活センターなどに相談が殺到。消費者庁も実態の調査に乗り出し、泡を食った各ペニーオークションサイトは次々と沈み行く泥舟から逃げ出しているという有様です。

 で、まあそんなペニーオークションを残念なことに芸能人たちは読者に紹介しているわけです。もちろんどこにも「広告」なんて文字は載ってはいませんが、今まで話題にもしていなかったペニーオークションの話をいきなり持ち出し「激安で落札できました~」と紹介することは宣伝以外の何物でもありません。

 しかもご丁寧に落札した商品と一緒に撮影した写真を掲載したり、落札した証拠としてURLを貼り付けていたりと、お前らのブログを読んでいる読者は誰なんだと小一時間ほど問い詰めたい気分。読者はお前らのことが大好きなファンじゃないのかと。

読者=ファンを売る芸能人

 ただでさえ日本のブログは海外と違い、芸能人や一般人がどうでもいい日記を書いたりそこからコピペしたスパムブログが量産されてたりととても残念な状態なのに、その中でユーザーの目に一番触れる芸能人ブログが読者を詐欺に誘導するこの状況には呆れるどころか怒りしか沸いてきません。

 ブログ『N-Styles』には、それなり著名な芸能人たちによるこのペニーオークション宣伝記事のまとめもあり、これらの芸能人ブログは今後読まないようにした方が良いでしょう。

 なお、この件についてサイバーエージェントの広報担当者にお伺いしたところ「タレントさんのブログの内容について指示をしたり管理をしているということは一切なく、ペニーオークションの記事についても本社、グループ会社含めて一切関与していない」とのことでした。個人的にはここからさらに一歩進んで「このような詐欺サイトへ読者を誘導するような記事は関心しない」ぐらいは言って欲しいものです。

メディアも絶賛読者販売中

 もちろんこの残念な現象は芸能人ブログだけにとどまらず、日本の大手マスメディア、ブログメディアたちもこぞって宣伝していた過去があったりして、金に目がくらんで読者を売り飛ばすその編集方針に涙が止まりません。

 ちなみにこういった「ペニーオークションサイトを宣伝してください」というお願いはデジマガにもきたわけですが軽くスルーしてやりました。あとはデスブログと呼ばれている東原亜希先生のお力でペニーオークションサイトが全滅することを切に願うばかりです。

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