デジタルマガジン

2010年04月21日 12:30

本のスキャン代行サービス『BOOKSCAN』に漫画家が激怒。でもちょっと勘違いしている?

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 1冊たったの100円であなたの本を代わりにスキャンしますよというサービス、『BOOKSCAN』。著作権的な問題を抱えているものの、優れたサービスだと私は感じている。けれど、これに激怒している漫画家がいた。

 その漫画家とは『よしえサン』、『気分は形而上』を代表作に持つ須賀原洋行氏。須賀原氏は『BOOKSCAN』に対して「ブックスキャン?何考えてんだ!」と自身のブログで怒りを表明している。

 私もその記事を読んだ。でも、彼はちょっと勘違いしているような気がするのだ。

 詳しくは須賀原氏のブログを読んで欲しいのだけれど、簡単に言うと『BOOKSCAN』をWinnyなどで行われている違法なファイル交換だと思いこんでいるようなのだ。でなければ「作品に正当な対価が得られなくなり、商業作品は成り立たなくなり、誰も作家で食えなくなるじゃないか」という言葉は出てこない。

 違う、『BOOKSCAN』はそんなサービスじゃない。作品はタダにならない。『BOOKSCAN』は申し込む人が自分で購入した本を業者に送り、それをスキャンして貰うサービスなのだ。スキャンには本を裁断しなければならないため、本は申し込んだ人の手元には戻らない。残るのはpdf化されたデータだけである。

 本好きの頭を悩ませるのは、いつも本だ。とんでもなく場所を食うのである。本好きの多くは本だらけで足の踏み場もないような状態になったことがあるだろう。本棚ももちろんいっぱいだ。私は泣く泣く古本屋に売り払ったが、『BOOKSCAN』があればすべてデータとして手元に残したことだろう。

 もちろん、スキャン後のデータをインターネット上で公開するような輩もいるかもしれないが、それとこれとは別だ。『BOOKSCAN』自体は本好きが大切な本をいつでも読めるようにしてくれる画期的なサービスなのだ。本はもちろん購入したもののため、いくらかは分からないけれど作家のもとにもお金が入るのである。

 須賀原氏のブログはコメントを受け付けていなかったため、この記事をトラックバックとしてお送りしたい。

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