デジタルマガジン

2009年10月08日 8:00

『asahi.com』のブログ転載サービスが腐ってる。引用部分に広告掲載&引用したブログを朝日側で勝手に再利用

このエントリーをはてなブックマークに追加

 ニュース記事のブログへの転載。引用の条件を満たす、満たさない関係なく幅広く行われていますが、中には公式に転載を認めているところもあります。それが『asahi.com』の“ブログ転載サービス”です。しかし、これがひどい。

 著作権の問題を気にせず引用できるなんてステキなことだと思いますよね? それを朝日がやるなんて、素晴らしい! と手を叩いて褒めたいところなんですが、とてもじゃないんですが使い物になりません。というかコレ、使うと自分のブログの内容を勝手に朝日に使われてしまうようになる恐ろしい罠までひそんでいます。

 ますこのサービスを利用して転載してみましょう。こんな感じのものが掲載されます。引用した記事はコチラ

『asahi.com』のブログ転載サービスが腐ってる。引用部分に広告掲載&引用したブログを朝日側で勝手に再利用

 ……なんか引用部の下に広告がついてきてるんですけど。しかも指定した部分を引用じゃなくて記事の冒頭部分を引っ張ってきているだけです。これは使い物にならない。

 さらにこの転載サービス。利用規約にとんでもないことがいっぱい書いてあります。

  掲載できる期間は、アサヒ・コム上での記事掲載日から14日間~6ヶ月(記事のジャンルによる)としますが、朝日新聞社の都合により当該期間経過前に削除される場合があることをユーザーは予め承諾するものとします。

 転載した記事は最長で半年しか持ちません。半年後、そこには引用部分のない記事ができ上がります。読者はサッパリ分からないでしょうね。。。

 そして禁止行為では笑えるようなことが禁止されています。

  ユーザーは、第三者から直接又は朝日新聞社又はクリエイティヴ・リンク社を介して、当該第三者が開設する特定のブログに対してコメントの投稿又はトラックバックをしないように求められたときは、当該要求に従わなければならないものとします。

 これをわかりやすく書くと“Aさんか朝日からAさんのブログにコメントやトラックバックをしないように求められたら黙って従ってね”ということになります。利用した瞬間から他人のブログにコメントもトラックバックも自由にできなくなってしまうんです。さらに、

  朝日新聞社又はクリエイティヴ・リンク社は、ユーザーブログのエントリー又はコメント欄に関して第8条第1項に列挙された行為のいずれかが行われている虞があると判断したときは、ユーザーが本サービスを利用してユーザーブログに転載した記事を、当該ユーザーの承諾なく削除し、また当該ユーザーによる本サービスのその後の利用を中止できるものとします。また、ユーザーブログのエントリー又はコメント欄に掲載された文章等の全部又は一部を削除する等の措置を講ずることを、当該提携ブログサービスを運営する提携ブログ事業者に請求できるものとします。

 これは、“禁止行為があった場合は引用されている部分を削除し(ここまでは良い)、さらにユーザーの記事を提携ブログ事業者を通じて削除するよ”ということです。なお、この禁止行為はユーザーが書いた記事だけではなくコメントやトラックバックにも有効です。つまりエロスパムが届いただけで禁止行為に該当してしまいます。

 そして極めつけはコレ。

  朝日新聞社及びクリエイティヴ・リンク社は、当該提携ブログ事業者と合意した場合、本サービスをプロモーションすることを目的として、ユーザーの承諾を得ることなくかつ無償にて、ユーザーブログの一部を自らの媒体(書籍、雑誌、ウェブページ等を含みますが、これに限りません)に掲載し、又は第三者の媒体に掲載させることができるものとします。その際、ユーザーは、朝日新聞社、当該提携ブログ事業者又は第三者が当該ユーザーブログの著作権者として表示されることを予め承諾し、著作権(著作者人格権を含みます)を行使しないものとします。

 “朝日は転載したユーザーのブログの一部を自由に使えるよ、ユーザーはこれに対して著作権を行使できないからね(同意しないとサービスの利用を認めない)”と、他人のブログを勝手に使う宣言。

 こんな使えないサービス誰が使うのよ……腐ってる。。。

このエントリーをはてなブックマークに追加