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2009年09月14日 11:00

ネパール、18歳の青年が人間の髪の毛から太陽電池を発明。コストも従来の4分の1に

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ネパール、18歳の青年が人間の髪の毛から太陽電池を発明。コストも従来の4分の1に

 ネパールの農村地帯出身の18歳の青年、ミラン・カルキ君が、世界の発展途上国のニーズを満たす革命的な再生エネルギーシステムを開発しました。なんと、人間の髪の毛で発電するんです。

 ミラン君の村はネパールの典型的な農村地帯で、1日のうち16時間は停電しておりつねに電気が足りない状態です。ミラン君は村での人々の暮らしぶりを「21世紀なのに石器時代のようだ」と語っています。日本に住むボクらからは想像もできません。

 そんな暮らしを打開すべく、首都カトマンズの学校に通う(ことができた)ミラン君は、同級生たちと協力して発電機の製作に取りかかりました。

 最初は村にあるもの、つまり川の流れを使った小型の水力発電機を作ろうとしたのですが、機材が高価なため断念。次に取りかかったのが、大型の太陽電池でした。彼らはこの太陽電池に未来があると確信しました。

 通常、太陽電池は内部のシリコン膜が光を吸収して発電します。しかし、(ネパールの村人たちにとって)シリコンは高く、また、簡単に手に入れられるものでもありません。そこで目をつけたのが、どこにでもあるもの。つまり、人間の髪の毛でした。

 物理学者スティーヴン・ホーキング博士の本を読んでいたミラン君は、髪の毛に含まれているメラニンが光エネルギーを電気に転換する力を持っていると知りました。ネパールでは500グラムの髪の毛は16パイサ(約0.19円)で購入でき、発電効果も2、3ヶ月ぐらいは保ちます。対してバッテリーは50パイサ(約0.6円)で2、3日しかもちません。髪の毛を使わない手はありません。

 ミラン君らが発明した髪の毛太陽電池は、製造コストもたったの23ポンド(約3,500円)と従来の半値であり、大量生産した場合はその半分、つまり従来よりも4分の1の価格で提供できるそうです。

ネパール、18歳の青年が人間の髪の毛から太陽電池を発明。コストも従来の4分の1に

 髪の毛太陽電池の発電量は18W(9V)とまだまだ低いですが、これでも夜間に明かりを提供し続けるには十分であり、携帯電話のバッテリーを充電することだって可能です。ミラン君は「エネルギー問題を解決し、この星を保存するための長い長い散歩を僕たちは始めました」と語っています。

[ Mail Online via エルエル ]

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