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人類を悩ます不治の病、エイズ。免疫細胞を破壊する恐ろしい病気ですが、その根治への第一歩となる2種類の抗体が発見されました。
ジャーナル・サイエンスに掲載された報告によると、アメリカ、カリフォルニア州にあるスクリップス研究所の研究チームが、HIVの活動を妨害することができる2種類の抗体を発見しました。
研究では、HIVに感染して3年以上の患者1,800人以上から採取した血液サンプルの中から、最もウイルスの自己複製に抵抗する抗体を調査し、最終的に2つの抗体(PG9とPG16と呼ばれている)を1人のアフリカ人患者から抽出することに成功。
この抗体は162種類に及ぶHIVのうち、およそ4分の3のHIVの活動を妨害することが確認されました。
エイズワクチン開発への道のりはまだまだ遠いですが、この発見が大きな第一歩となることは間違いないでしょう。
[ via latimes.com ]