デジタルマガジン

2008年12月16日 16:00

血液からガン細胞を除去できる装置『lint brush』

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 生物医学工学を専攻しているコーネル大学の研究者、マイケル・キング准教授は、ガンが全身に転移する原因である血液中に含まれるガン細胞を除去できる装置『lint brush』を開発しました。

 キング准教授はジャーナルBiotechnologyとBioengineeringにおいて、自然に存在するタンパク質を2つ使うことで、一度に血流内の30パーセントものガン細胞を引きつけ、健康な細胞を傷つけることなくガン細胞を殺すことができると発表しました。

 『lint brush』は細い管のかたちをしており、仮の血管として体内に埋め込まれます。管は接着分子セレクチン(傷口に集まり、血小板を繋げるのりのような働きをするタンパク質)で覆われており、それはガン細胞を引きつける効果があります。

 ガン細胞がセレクチンに引きつけられて管の表面に付着すると、今度はTRAIL (for Tumor Necrosis Factor Related Apoptosis-Inducing Ligand)と呼ばれるタンパク質がガン細胞のデスレセプターと結びつき、ガン細胞が死ぬように命令を出します。その後、TRAILは死ぬガン細胞を血液中へと放出します。

 キング准教授はこの装置を研究から臨床応用へ発展させるには時間がかかるとしながらも、もしもガンが転移しなくなった場合、ほとんどのガンを治療することができると語りました。

[ via PhysOrg.com ]

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