世界初となる皮膚ガンへのワクチンが完成目前

子宮頸ガンへの治療法を発見し、「オーストラリアン・オブ・ザ・イヤー」にも輝いたことがあるイアン・フレーザー教授が、皮膚ガンへのワクチンが今後5年~10年以内に製造可能になることを明らかにしました。
教授は、現在子宮頸ガンを予防するために毎年何百万もの女性に打たれているワクチンと同様に、10~12歳の子供たちに対して皮膚ガンを予防するためのワクチンが与えられるとしています。
オーストラリアでは、毎年1,600人もの人々が皮膚ガンで命を落としています。新しい皮膚ガンのワクチンは、細胞に異常な変化をもたらしてガンに変えてしまうヒトパピローマウイルスに対して作用します。
フレーザー教授とクイーンズランド大学のダイマンティーナ研究所の研究チームは、扁平上皮ガンの予防を目標としています。このガンは、ヒトパピローマウイルスによって引き起こされます。
扁平上皮ガンは、皮膚ガンの中で2番目に多いガンです。オーストラリアでは、毎年400人が扁平上皮ガンで命を落としています。皮膚ガンの中で最も多い悪性黒色腫が、ヒトパピローマウイルスと関係しているかどうかはまだ分かっていません。
「私はこれまでヒトパピローマウイルスとガンの関係を研究することに全てを捧げて来ました。私は、人間がかかる20のガンのうち1つがヒトパピローマウイルスに起因すると知っています。5パーセントです、これは大きな数字です」とフレーザー教授は語ります。
動物実験は成功しました。来年から、人間に対しての治験が行われます。
[ News.com.au ]
(篠原 修司)

