デジタルマガジン

2008年09月25日 21:00

2ドルのピンポン球は少女の命を救う

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 2歳になるマッケンジー・アルゲイトちゃんは、重い肝臓病を患っていました。先天性胆道閉鎖症というこの病気は10,000人あたりに1人の割合で発症し、病気が進行して胆汁性肝硬変となったマッケンジーちゃんには、肝臓移植以外に助かる道はありませんでした。

 オーストラリア、シドニーの病院でマッケンジーちゃんの移植手術を担当したアルバート・シュン博士は、世界で初めて、そしてその時点でマッケンジーちゃんを助けることができた最善の方法を選択しました。

 その選択とは、移植する肝臓と一緒に卓球のピンポン球を体に埋め込むというものです。理由は、マッケンジーちゃんの体の大きさにありました。マッケンジーちゃんはまだ2歳、大人の肝臓の一部を移植しようとしたのですが、その大きさがかける圧力は彼女の細い血管には致命的でした。

 このままでは移植しても血管が潰れてマッケンジーちゃんは死んでしまいます。かといって、移植をしないわけにはいきません。悩んだ博士は、妻に電話をしてスーパーでピンポン球を購入してくるよう伝えました。そして埋め込まれたピンポン球は、見事に彼女の動脈から圧力を防ぐことに成功しました。

 マッケンジーちゃんの両親にはこのことは伝えられておらず(最初はスポンジが用意されていました)、手術後に博士からピンポン球を埋め込んだことを聞いてひどく驚いたそうです。博士は、肝臓は感染症を引き起こすことなくボールのまわりで成長していくと説明しました。

 マッケンジーちゃんは、今では元気に同じ年の子と同じように元気に走り回っているそうです。まさか自分の体の中にピンポン球が入っているなんて夢にも思わないでしょうね。

[ The Daily Telegraph ]

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