デジタルマガジン

2008年09月11日 10:00

バンダイナムコ「レベルアップダウンロードコンテンツへの文句は買ってから言え」

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© 藤島康介 © 2008 NBGI

 ジーパラドットコムにXbox 360用ゲームソフト『テイルズ オブ ヴェスペリア』開発者へのインタビューが掲載されている。その中で、“レベルを金で買う”ダウンロードコンテンツ(以下DLC)について開発者側からのコメントが掲載されていた。

 コメントによると、レベルアップDLCへの反応は最初から想定しており、このDLCはあらゆるユーザに最後まで遊んで欲しいための作り手側からの手伝いであり、同時に攻略本のような新しいビジネスであるという。さらに、売上は決して無視できない数字をあげているとのことだ。

 反対派の私には、このコメントは『新しい儲け口』について体の良い言い訳として聞こえる。しかし、私がカチンときたのは次のコメントだ。

  【「腹を立てているのは“外野”が多い印象。実際は買わなくても苦労しないバランスにしているし、遊んでくれた人からの意見はおおむね好意的」】

 「ふざけるな!」と声を大にして言いたい。外野だから何なんだ? 私はスーパーファミコン時代の『テイルズ オブ ファンタジア』からテイルズシリーズを楽しんでいる。この作品は本当に面白かったが、当時は発売日の先週に発売された『ドラゴンクエストVI』の影にすっかり隠れてしまっていた。クラスはドラクエVIの話題でもちきりだったが、それでも楽しんだものだ。

 その後も『テイルズ オブ デスティニー』『テイルズ オブ エターニア』『テイルズ オブ デスティニー2』『テイルズ オブ イノセンス』と遊んでいる。『テイルズ オブ ヴェスペリア』を購入していないのはXbox 360を所持していないからだ。

 そもそもXbox 360を日本で所有しているのは最大でも685,092人だ(VG Chartzより)。そのうち一体何人が『テイルズ オブ ヴェスペリア』を購入したというのか? テイルズシリーズに興味があるから所有していないハードのゲームでも調べ、そして不快に感じたから声を挙げているのだ。それを「外野が多い」の一言で片付けてしまうのはユーザをバカにしている。

 レベルアップDLCを不快に思うのは、自分がこれまでやってきたことはお金で解決できると開発者側から示されたからだ。「あなたが子供のころ、そして今もキャラクターのレベルをあげて強敵を倒していた行為は、すべてお金で解決できるものなんです」と言われて嬉しいと思うユーザがいるだろうか?

 忙しくなった今ではあまりRPGというジャンルをしなくなったが、それでも子供の頃ドラクエやファイナルファンタジーで遊んだ思い出は大切なものだ。中にはクリアを投げ出してしまったゲームもあるが、それもまた思い出なのだ。レベルアップDLCは今までゲーム業界を支えてきたユーザに対しての、開発者側からの裏切り行為に等しいと感じている。ただお手伝いがしたいなら売らずに無料で配る「お助け機能」的なもので良いではないか。なぜお手伝いで金を取る?

 バンダイナムコゲームズには『機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム』や『FRAGILE ~さよなら月の廃墟~』など、期待しているゲームも多くある。しかしこのような神経を逆撫でされるような発言を繰り返されては、楽しめるゲームも楽しめなくなってしまう。金儲けを否定するわけではないが、もう少しユーザの思いでを壊さないようなかたちでやって欲しいものだ。ただ遊ぶだけなら別にゲームじゃなくても良いのだから。

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