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【iPhoneアプリレビュー】そこそこ面白いが価格がネック『薬局のポチ山さん』

2008年08月21日 12:00

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 iPhoneアプリの『薬局のポチ山さん』を購入した。ジャンルは漫画。お値段600円。購入のきっかけは『shi3zの日記』というブログでこのアプリの発売秘話が書かれていたからだ。

 内容は薬局を営んでいるポチ山さんという女性(ボケ担当)と、その客である青年(ツッコミ役)が「薬局を流行らせるにはどうしたら良いか?」をメインに日常を送るギャグ漫画だ。

 ポチ山さんはひきこもりという設定で、なぜか全く喋らない。したがってポチ山さんはすべて文字で会話しており、青年だけがふきだしで喋っているというわけだ。漫画自体の感想としては普通に読めるレベル。「次回作も買うか?」と聞かれれば「安ければ」といった感じだ。

 『薬局のポチ山さん』の良いところは、登場人物の台詞をiPhoneでも読みやすいようにリライトしていることだ。通常、大きな画像をiPhone用に縮めると文字などが潰れて読めなくなってしまうが、『薬局のポチ山さん』ではそんなことはない。

 ただ残念なことに漫画に直接描かれている台詞、つまりポチ山さんの書く文字は潰れてしまっている。もちろん読めるものが多いが、小さい台詞になってくるとダメ。潰れてしまっているものはいくら画像を拡大しても読むことができない。

 そして最大のネックはやはり価格。600円という価格は、コミックスにしては高いと言わざるを得ない。もちろん私は過去に同人活動(現在は引退)をしたことがあるので、同人誌が3冊で600円というのは破格だと理解している。1冊200円ではサークル登録料ですらペイできるのか疑問だ。

 しかし、今回の販売場所は同人誌即売会ではなくiTunesのApp Storeなのだ。『薬局のポチ山さん』は1冊16ページ。3巻セットでも48ページ(カバーなど含めて全体では53ページ)だ。書店で400円で売っているコミックス(基本200ページ)のおよそ4分の1である。ページ数も含めて考えると、市場で販売されているコミックスのおよそ6倍の価格設定。これが一般に受け入れられるとはちょっと考えにくい。

 前述の通りこの価格は安いとは理解している。実際、同人誌即売会でこの値段だったら喜んで買っただろう。しかし、電子書籍でこの価格はやはり高いことも事実だ。せめてワンコインだったらなと考えた。

 iPhoneでは、『ケロロ軍曹』や『ゴルゴ13』などの漫画も公開されている。こちらは文字の潰れを防ぐために、ページではなくコマで分けて読ませている。ただ、漫画を楽しむという点では、1ページ1ページ読ませる『薬局のポチ山さん』の方が素晴らしいと言える。やはり漫画はコマごとではなく、ページで楽しむものだ。

 全体的に見ると価格設定以外は悪くない。今回は同人誌という個人からの挑戦だったが、企業側でもこのような形の出版が続けば面白くなっていくのではないだろうか。

(篠原 修司)

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この記事に対するコメント

  • 5940 とも 2008.08.21 12:47

    同人誌とはいっても素人さんじゃなく、『灰羽連盟』の原作や
    『serial experiments lain』他のアニメのキャラデザも
    手掛けてる有名な方の作品ですから、そういう部分での
    プレミア的な価格設定もあるんじゃないでしょうか?

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