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マスコミの被害者晒し。そんなに視聴率が大事?

2008年06月11日 10:00 このエントリーを含むはてなブックマーク

 

 秋葉原での通り魔事件。どこのニュースサイトを見ても、どこのテレビ番組をつけてもこの話題で溢れかえっています。そんな中、やはり気になるのが被害者である21歳の女性のお話。

 若くて美人の女性というのは数字が取れるからでしょうか?あちらこちらでこの方の過去が、マスコミによってほじくり返されています。私はこれを「被害者晒し」と呼んでいます。やれ夢がなんだとか、やれ普段はどんなだったとか、そんなことが事件と何の関係があるというのでしょう。

 ハッキリ言って私が被害者だったとしたら、マスコミには一切取り上げて欲しくありません。そんなことをされても私は生き返らないし、周りの人間は今は亡き私のことをあれやこれやと思い出させられ、悲しい思いをするばかり。

 そしてマスコミはほじくり返した私の過去の中から、涙を誘う部分だけを選んで放送し、それを見たお茶の間のおばちゃんたちは貰い泣きしながらテレビに釘付け。コメンテーターたちは「犯人は絶対に許せないですね!」とカタチだけ憤りつつも、1ヵ月後には平然と別の事件に笑ってコメントしています。

 結局、被害者の過去というのは面白おかしくマスコミに利用されているだけで、被害者やその家族、友人にとっては何のメリットもありません。故人の卒業アルバムの顔写真を見せて犯罪が減るなら苦労はしません。一体何の権利があってマスコミは故人の過去を全国ネットで流しているのでしょう?皆さんもおかしいとは思いませんか?

(篠原 修司)

3 Responses

  • 5055 mn-square 2008.06.15 16:03

    マスコミ、マスメディアの多くは権力に寄り添っています。経営者の方針に逸脱した行動を取れませんし、社員はその生き方を強化し帰属しています。
    事件をきっかけにプライバシーに入り込み営業利益を向上させようとします。
    大昔よりソ連船による漁船の拿捕、日本各地の炭鉱落盤事故などを含め毎度相変わらずです。権力者の事件には食い込もうとしません。仲間ですから。
    地震が起きました。相変わらずのレベルの低いニュースに終始しています。インフラ情報、ボランティア関連情報、結果処理、保障、予防のための予算、などは深く追究せず、悲劇のドラマ編集に勤しみます。目先の利益が得られますし政府に抗うことを避けなくてはなりませんから。募金を呼びかけるのもいいですが、マスコミ会社自体よりの寄付活動と金額も知りたいところです。
    被害者、関係した方々に対する手厚いケア、保障、システムについての情報をこそマスメディアは先端情報機関として研究して欲しいものです。
    私の考え方も一つに過ぎませんが少なくともメジャーの横暴に抵抗するあなたのご意見にコメントし応援したいと思いました。乱文ですが取り急ぎコメントさせていただきました。

  • 5062 ken 2008.06.15 21:07

    個人情報保護法が施行される前後に、被害者の実名を公開するかどうかで混乱がありました。

    一部の警察で被害者家族が公表を望んでいないという理由で実名を公表しなかったことがあり、マスコミから批判されました。その時のマスコミの言い分は「被害者の実名が公表されないと取材活動に支障が出る。被害者の生い立ちや人柄や日常を広く国民に知らせ、人の人生を奪った犯人の反社会性を伝えることが出来なくなってしまう。事件報道の根幹にかかわる問題だ。国民の知る権利を制限することにもなり容認できない。」という感じでした。

    本当に伝えなければならないことは、犯人を犯行に駆り立てたものはなんだったのか、ということだと私は思いますが、これは大変難しい。どんなに取材しても明確な答えが出るものではありません。

    マスコミは分かりやすい、白黒はっきりした番組・記事を好みます。善良な人の人生を奪った悪人という構図は分かりやすく誰もが納得できます。

    また、今回の事件では犯罪と貧困が大きく関係してると考えられますが、この点を深く論じようとすればマスコミにとっての利害関係者(スポンサー企業)の問題を取り上げなければなりません。マスコミにこれは出来ない。事件を社会問題として取り上げられないマスコミは、被害者個人の人柄と、加害者個人の趣味(ネットやアニメ・ゲーム)や性格(キレやすい)を大量に垂れ流すことしかできません。被害者と加害者の個人についてだけ論じていれば、スポンサーの反応を気にすることもありません。

    マスコミも営利企業ですから、営利企業として正しい行動ともいえます。マスコミとスポンサーの関係が変わらない限り、ビジネスモデルが変わらない限り、報道姿勢も変わらないと思います。

    変わる可能性があるとすれば、ネットメディアが力をつけ、信頼を得ることです。残念ながら現状の信頼度はマスコミ>>ネットメディアです。これが逆転しない限り、報道の総ワイドショー化、ワンパターンのオタクバッシングは変わらないと思います。可能性はあると思いますが、まだまだ長い時間がかかりそうですね。

  • 5103 時の河 2008.06.19 17:29

    被害者の実名報道は、以前からおかしいと思っていました。

    実名報道は単に視聴率稼ぎ、つまりマスコミの利益のためとしか思えません。

    以下、
    JANJANの記事「今こそ広く読まれて欲しい『匿名報道の記録~あるローカル新聞社の試み』」
    http://www.book.janjan.jp/0702/0701310161/1.php
    から引用します。

    浅野健一氏(現同志社大学教授)が『匿名報道主義』を提唱。それに共鳴した斉間氏が匿名報道を始めたのは1986年。今から20年も前だ。なお、匿名報道主義とは、犯罪報道は被疑者・被害者ともに匿名を原則とするが、公的権力をもって行った犯罪は実名で報道する、というものだ。

    浅野健一氏は、上記の本の他に『「報道加害」の現場を歩く』、『犯罪報道の犯罪』など多くの著作で報道加害を告発し、マスコミの姿勢を批判しています。

    報道被害者がマスコミに対して声を上げ、視聴者から「匿名報道」への要求が高くなれば、マスコミも変わらざるを得ないでしょう。
    現在、マスコミの報道姿勢は強く問われていると思っています。

    しかし、マスコミのワイドショー化は、それを制作しているマスコミ側だけの責任ではなく、それを喜んで見る視聴者、読む購読者に支えられているのですから、現状のような報道を招いた責任は視聴者にもあると言えるでしょう。

    マスコミ関係者の中にも、問題意識を持って取材をしている人もいれば、視聴率や販売数など自社の利益を優先させて被害者や加害者らに全く配慮しない人もいます。

    私たち視聴者は、良い報道を応援し、ひどい報道を批判する声をあげることによって、マスコミを変えていかなければならないのではないでしょうか。

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