デジタルマガジン

2008年06月20日 16:00

ゲームレビュー DS「世界はあたしでまわってる」

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◆あたまわるそうなタイトルだが中身はしっかりしている (85点)

 グローバル・A・エンタテインメントが2008年6月12日に発売したニンテンドーDS用ゲームソフト、それが「世界はあたしでまわってる」だ。どう見ても子供向けのゲームなのだが、大きなお友達にも合うゲームだろう。ただし主人公の女の子はツンデレではない。

 女の子が冒険する普通のRPGのようだが、このゲームは「わがままコマンド」と呼ばれる独自のシステムを搭載している。これまでわがままに育ってきた主人公は、そのわがままをゲーム内でも発揮できるのだ。相手をするモンスターも律儀である。

 主人公はとんでもなくわがままな貴族のお嬢様。幼い頃から甘やかされて育ってきたせいか、15歳になった今では「世界はあたしを中心に回ってるのよ♪」が口々になっている。まさにあたまがわるい。

 ある舞踏会の日。出席した冒険者に一目惚れした主人公は、愛の告白をする。当然相手は受けるものだと思っていたが、「わがままなお嬢様の相手はムリ。冒険に出て1人前になったらまた会いましょう」と断られてしまう。思い通りにならなかったことに戸惑いながらも、主人公は翌日長い髪をバッサリと切り冒険に出かけるのであった。あたまわるいにも程がある。

 何でも自分の思い通りにできると思っていて、美形の男には尻尾を振りながらついていきそうなお嬢様が主人公のゲーム。難易度も何もあったもんじゃないだろうと思っていたら、開始1分で全滅した。なんだこのゲームバランスは、上級者向けか。 しかもデス・ペナルティまで搭載されていてさらにビックリだ。

 ストーリーはあらすじを読んで貰えれば分かるとおり「死んでいる」。あってないようなものだ。ではなぜ評価が高いのかというとシステムがしっかりしているためだ。おかげで気付けば何時間もプレイしていたりする。

 「世界はあたしでまわってる」の主人公は世間知らずのお嬢様だ。もちろん弱い。どこかの超有名RPGみたいに外に出てすぐ敵をボコボコにできるゲームとは違う。攻撃はまず敵からだし、コチラの攻撃は当たりにくい。まさに一般人が冒険に出ましたという感じだ。おかげで全滅した。

 そこで、「世界はあたしでまわってる」の独自システムである「わがままコマンド」の登場だ。このままでは分かりにくいと思うので簡単に説明するが、「攻撃・回復」を担当するのが従来の魔法で、「補助・ワールドマップ操作」を担当するのが「わがままコマンド」だと思って欲しい。取得できる経験値を増やしたり、マップを変更したり、先制攻撃したりと様々な効果が得られる。そしてマジックポイントの代わりにわがままポイントを消費するというわけだ。宿屋に泊まれば全快するので気にせずバンバン使っていこう。

 また、アイテムを使うのも忘れてはならない。さっきも言った通り主人公は弱い。魔法が使えないから、主人公の代わりにペットのオウムが唱えるし、喋るフクロウから教えて貰わない限り新しく覚えることもない。よって物理攻撃に強いモンスターが現れた時、アイテムを持っていないとほぼ間違いなく死んでしまう。お金なんて持っていてもあまり意味がないのでさっさと属性攻撃アイテムを購入して、これもバンバン使っていこう。「世界はあたしでまわってる」では、貯蓄を試みることは死ぬことに繋がるのだ。

 物語は基本的に一本道だから迷うこともないだろう。合間に登場するサブキャラクターたちの話と、主人公のズレた思考回路がRPGで疲れた頭を癒してくれる。何より一番良いのがAボタン連打していれば戦闘が終わるということだ。ザコキャラ相手には連打だけで良いというRPGは久しぶりである。デス・クリムゾン並のレアソフトになるかもしれないので、購入しておいて損はないぞ。

 お値段5,040円。

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