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失った指が再生する「魔法の粉」

2008年05月02日 0:10 このエントリーを含むはてなブックマーク

 

 失った指が再生する。そんなナメック星人みたいな話をあなたは信じられるだろうか?もちろん私も信じなかった、このニュースを見るまでは。

 オハイオ州でおもちゃ屋を経営するLee Spievak氏(69)は指を失ったことがある。画像はその失った指だ。全部あるじゃないかって?そりゃそうだ。これは新しく生えてきた指なのだから。

 ある日、彼は模型の飛行機のプロペラに誤って指を切り取られてしまった。その長さはおよそ1.3cm。骨の部分が見えるまで切り取られた。

 「その部分がどこにいったのか、私にはわからないよ」とSpievak氏は語る。医者は彼がその指を永久に失ってしまうだろうと言ったが、ごらんの通り彼の指は、爪も、指紋も、神経も、皮膚もすべてある。一体なぜだろうか?

 その秘密は「魔法の粉」にある。「魔法の粉」を指につけておくと、ゆっくりとその部分が再生するのだ。Spievak氏は10日間、指の先にその「魔法の粉」をつけておいた。するとどうだろうか?2回目につける時に傷口を見ると、驚いたことに指が成長していたのだ。

 毎日、少しずつ、少しずつ指は再生していった。そしてついに4週間目、指は再び元の姿に戻ったのだ。いつわりのない、本物の指だった。

 一体この「魔法の粉」の正体とは何だろうか?答えは「豚の膀胱」である。じつは、Spievak氏の兄弟は再生医療の分野で働いている。Spievak氏が指を落としたと聞き、この粉を送ってきたのだ。

 「魔法の粉」はピッツバーグ大学のStephen Badylak博士によって研究されている。彼が過去2~3年に渡って携わっているこの研究は、豚の膀胱の裏にある組織をこすり落とすことから始まる。

 残った組織を酸の中につけこみ、すべての組織がキレイになったと判断したら乾燥させる。その後、粉末状にしてしまえば「魔法の粉」のできあがりというわけだ。

 文章で説明するよりもリンク先の動画を見て欲しい。指を切り落とした時から再生の課程までを見ることができる。最初の映像はちょっとだけショッキングなので、苦手な人は薄目をあけてどうぞ。

[ BBC NEWS ]

(篠原 修司)

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