デジタルマガジン

2008年05月26日 17:00

ゲームレビュー DS「ヘラクレスの栄光 ~魂の証明~」

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◆テンポが悪いの一言に尽きる (18点)

 1987年にデータイーストから発売されたヘラクレスの栄光。発売元は残念ながら潰れてしまったが、権利を受け継いだパオンが最新作「ヘラクレスの栄光 ~魂の証明~」を、任天堂ブランドを被せて2008年5月22日にニンテンドーDSで発売した。

 私はヘラクレスシリーズを一切やったことがないので、このゲームにこれといった感慨はない。暇つぶし程度になれば良いかと思って購入したのだが、失敗した。「ヘラクレスの栄光 ~魂の証明~」はまぎれもなくクソゲーだ。

 物語はギリシア神話の英雄「ヘラクレス」を中心に展開するオリジナルストーリー。記憶を失ったヘラクレスが、それぞれ悩みを持つ仲間とともに神々の住むオリンポスを目指すというもの。

 このゲームの何がクソゲーなのか。クリアする前に放り出してしまったのでストーリーについては語れない。むしろこのゲームをクリアしろと言うのは、拷問に近い。一体開発チームは何を考えてこのゲームを作ったのだろう。

 「ヘラクレスの栄光 ~魂の証明~」の問題点、それは戦闘のテンポの悪さに尽きる。1度戦闘に入ると2分は普通にかかる。そのうえエンカウント率は果てしなく高い。1つのマップを抜けるのに10分20分はザラだ。強敵に出会うと一度の戦闘で5分はかかる。結果、プレイ時間は膨大なものとなる。

 おそらく開発スタッフも長いと思ったのだろう。魔法のエフェクト時間を短くするショートという設定が存在する。もちろんすぐにそれに切り替えたが、長いことに変わりはなかった。スーパーロングがロングになりました、おめでとう。大体戦闘でいつも使う魔法というのは限られてくる。同じエフェクトを何度も何度も見せられるコチラの身にもなって欲しい。

 さらに「ヘラクレスの栄光 ~魂の証明~」には、魔法の効果をアップさせる「魔法強化」というシステムが存在する。魔法発動中にタッチペンで操作することで、魔法の威力を最大170%まであげられるのだ。ハッキリ言って操作は簡単だし、余計に時間がかかって面倒なだけ。しかしこれをしないと(レベルの関係上)一撃で倒せない敵も存在しており、真面目にプレイするとプレイ時間は漏れなく倍率ドンだ。

 また、移動中にオブジェクトを調べようとAボタンを押すたびにキャラクターが止まる。家の中だと壁際に設置された棚を調べようとするたびに、キャラがピタッ、ピタッと止まるので、イライラしてしょうがない。ヘラクレス、お前はしゃっくりでもしてるのか?

 このイライラを増長させるのが家の中に存在するアイテムだ。やっとのことで棚から出てきたアイテムをとろうとすると、仲間が「それ、持っていくの?」と何泥棒しようとしてるんだよお前、みたいなニュアンスで聞いてくる。しょうがなく「いいえ」を選択すると、「だよね」と納得した様子。物をとるのが悪いのなら最初からアイテムを設置するな。その方が調べなくて良い分テンポもスッキリする。もしかしたら貴重なアイテムがあるかもしれないと思い、都度都度くまなく探索するのだが、そのたびに「とるの?」と突っ込まれては楽しむものも楽しめない。

 「ヘラクレスの栄光 ~魂の証明~」は、時間があり余っており、なおかつギリシア神話が好きだという人ぐらいしか楽しめないんじゃないだろうか。あとはシリーズ通してプレイしている人が、義理でクリアする程度だろう。興味のある人は1ヶ月ほど待つといい。その頃には2,980円だろう。

 お値段4,800円。

[ ヘラクレスの栄光 ~魂の証明~を購入する ]

© 2008 Nintendo/PAON 引用元

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