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2008年04月27日 17:30

アマゾンで新種の病原性バクテリアが見つかる

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 ペルーのアマゾン川でレプトスピラ症を調査していた、カリフォルニア大学の専門医たちが未知のバクテリアを発見した。感染原因のおよそ40%がこのバクテリアによるものかもしれないという。

 レプトスピラ症は、20~25%もの死亡率をもつ恐ろしい感染症だ。感染すると黄疸、腎不全、肺出血などの症状を伴い、エボラ出血熱と同レベルの全身出血を起こす場合もある。

 感染原因は動物。自然界に住む野生動物を宿主として人間や牛など、すべての哺乳類に感染する。幸運なことにヒトからヒトへの感染は起こらない。しかし毎年何千万人もの人が感染し、死に至っている。

 今回アマゾンで発見されたこの種は、これまでのバクテリアとはゲノムレベルで構造がかなり異なっており、新しい生物学的特徴を持っていたことから新種と判明した。

 このバクテリアを発見したVinetz博士によると、この病原体はこれからどんどん感染していくという。なぜなら、このバクテリアはこれまでのレプトスピラ症の検査に全く反応しないからだ。

 さらに臨床試験において、881人の患者のうちじつに41%もの患者が、この新しいバクテリアにだけ反応する抗体を持っていると判明した。これまで感染原因となっていた病原菌よりも非常に高い発症率だという。

 ただ、このバクテリアによる発症はアマゾンに住む人種にのみ多く見られるので、人種的な免疫系の欠損による可能性があるらしい。博士は今後このバクテリアの研究を続け、解明していくとのことだ。

[ ScienceDaily ]

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