デジタルマガジン

2008年04月27日 21:00

コカ・コーラが肥料と称して産業廃棄物を貧しい農民に提供

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 インドにおいて、コカ・コーラが地元の農民に肥料として提供しているモノが、じつは有毒な化学物質を含む産業廃棄物だとBBCの調査で明らかになった。

 ケーララ州南部の植物を作り出している泥を検査した結果、発ガン性物質のカドミウムを多量に含んでいることが分かった。

 この調査結果をふまえて、科学者はコカ・コーラにすぐに肥料の提供をやめるように要求した。しかし、インドのコカ・コーラ副社長、スニル・グプタ氏は肥料はまったく危険ではないとの見解を示したという。

 「我々にはそれが全く安全であり、そしてこれまでいかなる問題もなかったということを証明する科学的証拠があります」とグプタ氏は言う。

 BBCが村のまわりを調査したところ、大量の水を必要とする工場のせいで村はひからびており、村人、政治家、環境主義者と科学者からコカ・コーラは地域の最も大切な資源を奪ったとして訴えられているという。

 調査の一部として、BBCはサンプルの一部をイギリスのエセクター大学へと送った。そこでのテストでは、サンプルが肥料として何の役にも立たず、カドミウムや鉛などいくつかの有害な金属を含むと断定された。

 研究室のシニアサイエンティストであるデビットは以下のように述べた。「特に不安なのは汚染が給水レベルにまで広がっているということです。井戸水に含まれる鉛の濃度はかなりのレベルでしょう」。

 カドミウムは発ガン性物質であり、腎臓に蓄積されていく。そしてやがては腎不全を引き起こす。鉛は子供たちの成長に致命的なダメージを与える。それが低いレベルであっても、精神の遅滞や貧血症を引き起こす。

 コカ・コーラのグプタ氏によると、お金のない地元の農民はこの肥料に感謝しているという。「これらは収穫に良いのです。彼らはこれを3年間使っています。コカ・コーラは今後も肥料の提供を続けます」と彼は言う。

[ BBC NEWS ]

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