ボーイング、ハイドロゲン燃料電池での有人初飛行に成功する

ボーイングは4月3日、ハイドロゲン燃料(水素燃料電池)を燃料とした実験用小型飛行機での飛行に成功したと発表した。ハイドロゲンによる有人飛行は世界で初めてとなる。
この試験はマドリードにあるボーイング欧州技術開発研究所(BR&TE)と、オーストリア、フランス、ドイツ、スペイン、イギリスとアメリカの工業パートナーからの援助によって行われた。
ハイドロゲン燃料は騒音も発生せず無害な上に、排出されるものは水ぐらいなもの(しかも飲める)という環境にとって画期的な燃料だ。「ボーイングは、環境にとってより良い航空製品を開発することに、活発に取り組んでいる」とBR&TEの常務は語る。
試験機は、オーストリアのダイアモンド航空会社によって製造された翼長16.3メートルのディモーナ・モーターグライダーが使われた。プロペラを動かすための電気モーターの動力は、BR&TEによってPEM(陽子交換膜)型燃料電池とリチウムイオン電池のハイブリッドシステムに取り替えられた。
試験飛行はマドリードの南にあるオカーニャで2月から3月にかけて行われた。試験飛行は離陸から高度1,000メートルまでは燃料電池とリチウムイオン電池のハイブリッド方式で運転し、その後燃料電池のみでの飛行へと切り替えられた。この試験では時速100キロメートルでの水平飛行を20分間行った。
ボーイングの研究者によると、この研究は2003年から始められ、今回ようやく実を結ぶことができたそうだ。大型旅客機で使えるとは考えてはいないが、将来的には環境パフォーマンスを向上させる可能性もあるとして、今後も実験は続けていくとのことだ。
[ Boeing ]

