デジタルマガジン

2008年02月29日 18:00

任天堂の殿様商売の悪夢再び

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任天堂の殿様商売の悪夢再び

 シャープと日立の子会社がニンテンドーDSの液晶について、価格カルテルを結んでいた疑いがあるというニュースがゲーム業界を騒がせているが、本当に悪いのはどこだろうか?

 私は断言する。それは任天堂だ。任天堂のゲームは面白くて好きだが、ここは声をあげなければいけない。いつまでもイエスマンのままではいはいユーザがついていくと思ったら大間違いだ。

 任天堂は2社に対して3ヶ月(4半期)ごとに相見積を行っていた。そしてそのたびに納入価格が下落する傾向にあった。これがどういうことかわかるだろうか?3ヶ月ごとに2社の利益は失われ、任天堂の利益は増えたのだ。

 ニュースによれば2004年はシャープが納入。2005年から日立がそれに加わったという。ニンテンドーDSが発売されたのは2004年12月2日、ニンテンドーDS Liteが発売されたのは2006年3月2日だ。

 つまり、ニンテンドーDS Liteが発売された時には既に価格の下落が始まっていたのだ。しかし、実際の値段はどうなっただろうか?あがっているではないか。本体価格は15,000円から16,800円へと1,800円も上昇した。

 そして今は2008年だ。ニンテンドーDS Liteの値段はどうなっている?そう、何も変わっていない。16,800円のままだ。液晶の価格は3ヶ月ごとに下がっているはずなのに、値段は全く下がっていないのだ。つまり液晶の価格下落は消費者には全く還元されず、任天堂のみが吸収しているのだ。

 カルテルは確かに問題だ。だが、利益のみを追求する任天堂もまた問題だろう。圧倒的な購買力を背景に、3ヶ月ごとに見積りを出しなおさせるなんてとんでもないことだ。

 ある記憶が思い出される。1996年03月15日に発売されたゲーム「ダービースタリオン96」を買った時の思い出だ。このソフトがいくらしたか、覚えている人はいるだろうか?

 定価で12,800円だ。ゲーム機本体の値段でもないし、何か特典がついていたわけでもない。箱、説明書、ソフトで12,800円なのだ。信じられるか?

 その後任天堂はご存知ソニーのプレイステーションに破れ、没落した。そして今再び、任天堂はニンテンドーDSとWiiで、ゲーム業界の王者の位置に返り咲いた。消費者に対して利益を還元しない任天堂がこのまま居座れば、どうなるかは誰でも考え付くだろう。

 来年にはWiiのソフトの定価は8,980円。DSのソフトは7,480円ぐらいになってるかもしれない。まったくもって笑えないが、そうならないことを願うばかりである。

※2008年3月1日2時41分追記

 この記事に対する反響が大きかったため「まとめ記事」を用意しました。コチラもあわせてご覧ください。

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